ふづきです。 スノーシーズンの文字は 脳裏をひゅるりとめぐりゆく。ふわりと「雪」が舞い降り、 ひらりと「スノボ」で駆け抜け、 かじかむ身体にふんわり「温泉」が染みる。自然の産物は、 楽しいことばかり では決してないけれど。時期ならではの 魅力にひ…
ふづきです。 外へ出るのが 少し億劫になる季節すきま風という名の強敵が 心の温もりまでジリジリ奪う気に掛けてもなかったことが 時と場により大きく変わる きっと、 このふたつのガラス玉は持ち主同様 都合良く勝手な妄想に 事実と理想をすり替えられたそ…
ふづきです。 旅をすることは 自分を知ることそんな言葉を耳にしたことがあるどこかへ行くと そこにはそこの世界が在って 同じ国なのに まるで異なる空気感不思議な国ではないけれど迷う日常の静寂より 臨む旅路の喧騒を肌で感じるその風は 忘れ得ぬ学びとな…
ふづきです。 空気の澄んだ空は、 遠くが近づいたように。 目に映るモノの距離が まるで動き変わったかのよう。理屈で考える自分と、 理屈なしに移り変わる月日。 接点のないはずのモノ同士が、 同じ世界で同じ時を刻む。 不思議だけれど、 それは 初めから…
ふづきです。 朝晩の冷え込みを感じると、 陽の温もりが恋しくなる。「いい季節だな」その言葉が過(よ)ぎるのは、 それ以外の温もりも知っているから。 いつもより早起きをして、 ホオズキ色から淡いクリーム色へ変わる頃。また 旅の動機が増えてしまいそう…
ふづきです。 先日の「暑さ」の話から 程なくして「寒さ」を感じるのは、 温度よりもその「差」が大きい。差と言うのは、 身長差や歳の差などの数字の上だけ ではなく、 見た目と性格のギャップという 意味合いでも使われたりする。その差が大きいと 感じる…
ふづきです。 シトシトと、 夏らしくない季節が終わる頃。 10月らしからぬ陽射しが 湿気った気持ちを照りつける。暑いと感じるのも きっと365分の数日で、 またこの温度が恋しく、 同じセリフを吐く繰り返し。子供から大人へ、 大人からはどこへ…。大き…
ふづきです。 先日、 車を走らせた早朝の晴れた日に 硫黄香る温泉へと向かう二人。朝という時刻は 陽の傾きをも司り、 木壁の隙間から差込むそれは まるで流れ込む湯そのもののよう。湯に浸かる楽しみだけでは飽き足らず、 淵に腰掛け涼むそのひとときさえ、…
ふづきです。 確かに今、 しっかりと見ていたはずなのに、 気付くと周りの波風に乗っている。自分の足で歩くよりも、 居心地が良さそうな乗り物へ。それは、それは、 かつて校長室にあった椅子のように、 一度座ると何もかも億劫になるよう。「ラク」という…
ふづきです。 昨日感じた風と今日吹く風が、 何だか違うと肌が言う。 温度計の示す数字は変わりないのに、 少しばかり気持ちの上で 「楽」を覚える今日この頃。季節がひとつ、 またひとつと進むように、 自分の、 自分たちの向かう足先は、 確かな前へと進ん…