普段の、何でもない一日を思い出してみる。
朝、早く起きることがほとんどないふづき。
早くに目が覚め、コーヒー片手にYouTubeを観るさつき。
しばらく、動くことのない時間と空間に支配される。
天気が良くても、雨で風が強くても、
だから何と言わんばかりの動じなさ。
365日、
仕事で家を空けることがなければ、
ほぼほぼ変わることのない時間と空気の流れ。
昼前に目覚めると、
まるで愛猫のように飛んでくるさつき。
「やっと起きたの?」
と、幾度となく聞くセリフが愛おしく感じる。
何気ない時間が、何となく始まり、
さつきの作る朝か昼かわからない時間に食べるご飯を、
時に、
「納豆は今、ブームじゃないな」
とか、
心の文句がダダ洩れで、
だけど、
いつもありがとうと思いながら、
黙々と食べるふづきを横目で見ながら、
ふたりの時間が過ぎる。
ふと、
何かを思い出したかのように、
ふづきは言う。
「今から出掛けよっか!」
「んで、あそこのお風呂に入ろう!」
さつきは答える。
「どこ?今から?いいよ!5分で支度ね!」
何もしないで過ごすことのできないふづき。
時には何もしない日があっても良いと言うさつき。
そんなこんなのチグハグで、
ドタバタな毎日。
温泉が好きで、最近はどこか良い湧水を汲みに行きたいなと、
入ることも飲むことも嗜むふづきと、
島めぐりが大好きで、ダイビングやスノボなど、
アクティブでポジティブなさつき。
年がら年中、ふたりでしたいことが絶えなくて、
宝くじが当たったら世界一周がしたいとか、
ふづきが仕事を辞めたことで氷河期だと言うのに、
旅して消えるか、旅せず日常で消えるかだと、
妙に説得力のある明るい言葉に励まされて、
ただの1日が、
立派な1日になったりする。
旅は、専ら、ぷちキャンカー。
運転は頼んでもないふづきの役目。
仕事は続かなくても、運転はいくらでもできると、
無駄に力の入る自慢をするけど、
毎回右から左へと流れている気がする。
旅の曲はさつきが決めて、
隣で、ノリノリのオーバーリアクションで、
恥ずかしいくらい歌い始める。
でも、嬉しそうだから嬉しい。
覚えることが苦手なふづきは、ナビが命。
道を間違えると、ナビのせいにする。
「さっき、右って言ったじゃん!」
「あー、どうしよう…」
ちらっと、隣に目をやると、
すでに爆睡のさつき。
ひとりでパニクった挙句に、
優秀な頭脳のナビに助けられ無事到着。
結局、ナビ様々。
旅先はふたりともテンションMAX!
何でもない風景をバックに、
「写真撮って!」とさつき。
「何を映すの?」とふづき。
良く知らず、良くわからずに、
「楽しかったね!」と満足のふたり。
休憩は、車のベッドで青空や夜空を眺めながら。
帰路もなぜか楽しい。
普段見慣れない、
走り慣れない田舎道を不安げなライトふたつで、
「ここでパンクしたらどうしよう」とか、
「急にエンストしたらどうしよう」とか、
不安とワクワクの共存が心地良い。
もちろん、
隣はスヤスヤ夢心地。
家に着くと、
第3のビールで乾杯!
さつき「おつかれー」
ふづき「おつかれさん」
ここはリピありとか、次行ったらここに寄りたいとか、
特に何かした旅でも、
特に名産品を食べた旅でなくても、
ただ、ふらっとそこに旅をして、
素直に楽しいとか、
その時に食べたいものを食べて、
歩くときには必ず手を繋いで、
温泉や銭湯があったら、〆はそこで決まり。
ただただ、それだけの旅ばかり。
時にはお財布に相談しながら奮発することもあるけど、
楽しいとか、
幸せとか、
感じたくて感じるものではないけれど、
ありのままの、自然体でいることが、
ふづきとさつきのルーティーンなのかなと思う。
もめたり、喧嘩したり、
ふづきがわけわからないことをうだうだ言ってきたり、
さつきが岩のようにうんともすんとも聞かなくなったり、
思うようにいかないことが沢山あるけれど、
…今、一緒にいることが、
すごいことで、幸せなことなんだと、
今思ってもらえること。
そして、
これからも思ってもらえることが、
ふたりの、
これからのルーティーンになっていければいいなと、
全力で思います。
ふづきとさつきの夫婦旅、
何でもないけど何でもありなふたりのルーティーンは、
これからも続きます。
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