ふづきです。
喉元過ぎれば熱さを忘れる
という言葉があるが、あれだけの暑さに嫌気が差したのも束の間、すっかり肌寒さを感じると共に次の季節に備え始める人たち。何事も切り替えが早いことは良いことだなと、特に深い意味など考えずに上の空。そう。いつか、このウイルスをも飲み込んで、喉元を過ぎる時が来るのだろうと思いを寄せる。
目が前についているのは、前だけを向くためだと信じて。
はじめに
<2020年8月初旬>
いつか の場所が 今 となり、
旅という物語は、各々の思い出話で終わるだけのものではなく、
その人の価値観や考え方にも影響を与えるくらい、栄養価の高い糧になるものだと気付きました。
日本の最北部に位置する北海道、そして最果ての地である知床半島。
ただ単に自然豊かで海産物が美味しいだけじゃないその土地には、余所から来たからこそ気付く発見や偉大さがありました。
その札幌・知床ふたり旅を振り返りたいと思います。
大洗港から苫小牧港への船旅
茨城県から北海道へ、18時間という船旅にワクワクとロマンを載せて出発。
船旅が好きな嫁のさつきと、
豪華客船とも呼べるような造りの船内はまるで小さな街のよう。
船上だけでなく、湯船から眺める海原もそれはまた格別なものでした。
www.fuzuki-satuki.com
広大な地、北海道を感じる
夏だからこそ青々と、されど黄金色に染まる一面に、当たり前の日常の中の鮮やかさを感じました。
無駄に広いわけではないことを、
見れば見るほど、知れば知るほど興味をそそられる。
そんな旅へと誘ってくれます。
知っているようで知らない街、札幌
冬のスノーボードでしか足を運んだことのなかった札幌は、雪化粧していなくとも「らしさ」があることを知りました。それは、ジンギスカンやテレビ塔、時計台などのテレビでも良く見かけるそれだけではなく、当たり前のように路面を走る電車や、まさかの駅ビルから眺める街の景色そのものでした。
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札幌から知床へのバス旅
23時頃出発をして翌6時過ぎに着いたので、約7時間のバス旅。トイレ付きでガラガラだったので、案外快適でした。後日談ですが、滞在時間よりも移動時間の方が長かったと言うのが正直なところ。いかに、移動時間を楽しめるか。全部が見どころだったので、意外と楽しく過ごせました♪
知床の温泉めぐり
KIKI SHIRETOKO(日帰り温泉)
札幌からの直行便で、ここで降りることに。
それはなぜか?
温泉に入りたかったからです。
浴室内やその周辺は撮影禁止となっているので、KIKI SHIRETOKO公式サイトのフォトギャラリー(https://photokikishiretoko.jp/)よりお借りした写真を載せておきます。
男女別の内風呂の他に、源泉かけ流しの露天岩風呂があります。若干緑がかったうす濁りのお湯は、舐めると舌に塩味を感じます。長時間のバス旅で強張った身体を解すのにはちょうど良いお湯加減で、湯上りしっとりと、ポカポカした余韻に浸れます。日帰りだけではもったいないくらい、広々と、何よりもとても綺麗な内観に後ろ髪を引かれました。
www.kikishiretoko.co.jp
知床観光スポット
知床峠
ここに来るまでは晴れていたが、山の天気は変わりやすいようで。
天気が良ければ、ここから北方領土が望めるようです。
でも、たまたまお目に掛かれたものも…
ガイドさん曰く、この鳥目当てに一日中待っても出逢えない時もあるという。
激レアな鳥に会えたのはラッキーでした♪
札幌・知床のグルメ
ウトロ漁協婦人部食堂
うに・いくら丼はココが絶品!人気の食堂なので、昼時は並ぶ覚悟で!!
全く臭くない、濃厚で新鮮なうにと、脳がとろけるような甘みのいくらの海に溺れます。
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まとめ
言葉よりも写真で見た方が伝わり、何よりも実際に足を運ぶことで肌で感じる偉大さ、壮大さは計り知れないものがありました。
北海道と一言で言っても、全然回りきれず、まだまだ知らないことばかり。直に見ることでしかわからないこと、伝えきれないことがあるということ。旅をすると、ホントそれが身に染みて感じることです。学校や卓上で学ぶそれよりも大切なことって、沢山あると思うんです。だからこそ、人には五感が備わっているんだと思っています。
世界自然遺産である知床半島へ足を運び、少しばかりの時を過ごさせて頂いたことで、当たり前の自然が実は全然当たり前にずっとあるわけではないこと。人と野生動物との在り方。関わり方。下手に助けることが、返ってお互いを苦しめることにも繋がること。頭では知っていたことが、ただの知識でしかなくて、活かすことが出来なければただの持ち腐れなんだなと、気付かされることばかりでした。
美味しいと思って食べる食材ひとつひとつ、食物連鎖によって命が新たな命として育まれていること。それを頂くということ。
日常と当たり前が、自分たちには興味深い「見どころ」として感じ、それを知った上で新たな旅へと向かうことで、より「楽しむ」ということが出来るのかなと。北海道のほんの一部である札幌・知床をめぐり、人として成長できたような…そんな気がしました。