徒然たびたび夫婦旅

温泉、車中泊、プチ旅行…。夫婦ふたりで気ままにお出かけ日記♪

日常と旅と温泉と…。欠かすことのできない『生活の一部分』~嫁との会話に華が咲く~【話のタネは信州 山田温泉】

ふづきです。





あ~、温泉に入りたい。



家にいる時間が増えてから、ボヤくことも増えた気がします。これも何かの影響でしょうか。いや、温泉旅に出掛けられなくなったことによる「禁断症状」かもしれませんね。気を付けなければ、これからの季節に多く見られるカビ菌を、湯の花と見間違えてしまいそうです。たまには、旅気分の入浴剤に頼ることも大切になってきます。冗談を言える余裕を持ちつつ、長く厳しい時代を乗り切りたいものです。

気の緩みは足元を救われたりしますが、心のゆとりは日常を暗闇から救ってくれるものと信じています。





はじめに


自分たち夫婦の今までの日常には、いつも「旅」「温泉」と言うワードが騒がしいくらいに飛び交っていました。「今度の連休はどこに行こうか?」「今からあそこの温泉に入りに行こう!」等、車で行ける所なら片道3~5時間の距離を、突発的に提案して、即答されて、「じゃあ支度して行こう!」と。けれど、今は、しばらくの辛抱ですね。

普段の会話には相変わらず同じワードが出てきます。なぜでしょうか。

嫁と自分、お互いに共通して楽しめること、それが「」と「温泉」だからです。




生活の一部分


朝起きると、嫁のさつきが朝ごはんの準備をしています。



さつき「起きたの?」

ふづき「…んん。」



朝はめっぽう弱い(夜更かししているせいですが…)ので、いつもお昼近くになってしまいます。起きて、支度を済ませ、一緒に朝ごはん。


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嫁の手作りパン
最近、嫁のさつきがパン作りを始めました!毎回、パンの形や味が全く違いますが、それはそれで楽しく食事をすることができるので、良かったりします。回数を重ねるごとに、「パン」になってきていることに、正直驚いています。もちろん、美味しいですよ♪



さつき「どこがいい?」

ふづき「何が?」

さつき「終息したら行くところ。」

ふづき「思いきって北海道の登別とか、もしくは九州の別府とか…四国の祖谷も良いね。車で行ける限りどこまでも!」

さつき「いいね!行っちゃおうか!」



日頃、抑制されているせいか、どこか遠くに行きたいという欲求に駆られてしまいます。その旅の主役となるのが「温泉」。時間とお財布が許すなら、車をフェリーに載せての船旅も憧れます。行きたいところは山ほどあります。いつかは嫁を隣に乗せて、温泉めぐりの日本一周旅に出たい!と、自分にとってはとても大きなを抱きながら。




会話が弾む中で


好きな食べ物や趣味と同じように、人によって好きな温泉があったりします。

女性には、美肌の湯と呼ばれるトロトロの「アルカリ泉」が人気がありますが、嫁のさつきは硫黄ぷんぷん香る、秋田の「玉川温泉」が大好物だったりします。ラーメンで言えばニンニクたっぷりの「豚骨ラーメン」と言ったところでしょうか。

ですが、ふたりとも口を揃えて、



「そこ、良いよね!また行こう!」



と思う場所があります。



それは長野県の高山村にある、山田温泉



人里離れた、山合にある信州高山温泉郷。静かで、品のある街並み、来た人を「何もない、贅沢」へ誘ってくれる場所。




温泉談議に何が咲く


信州高山温泉郷は、何度か足を運んでいる夫婦ともに好きな温泉地です。
インパクトの強さではなく、ここに来れば心から満足できることを、身体が覚えてしまったことが要因だと思っています。

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この近辺には、これぞ名湯と呼べる、知名度以上に内に秘めたポテンシャルの高さに魅了されることでしょう。



ふづき「山田は良いよね~。何回行っても良いよ。」

さつき「わかる。なんか、良いよね!」



分かるような分からないような、言葉では足りないくらい、ふたりだけが共有している良さがあるんです。グフグフしてしまうような良さです。



ふづき「あの感じがいいよね~。雰囲気も、お湯の卵のような匂いも。」

さつき「良いよね!私もここは良いと思う!」



良い良いばっかりですが、ホント良いんです。本当に美味しい食事の時に「旨い…」という言葉しか出ない時と、同じような感覚ですね。



そんな会話にが咲き始めます。




山田温泉のここが良い


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信州高山温泉郷の山田温泉周辺観光マップ。

オススメは断然初夏の新緑、秋の燃えるような紅葉の季節です。とにかく、自然が素晴らしい。ここに来るだけで、ここの空気を吸うだけで「日頃の邪念が一掃されて、心が洗われるよう」な気持ちになります。シーズンを外せば、この大自然と温泉を独り占め、いや、ふたり占めできます。来たことのある人なら、共感できると思います。



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『髙井橋』と呼ばれる絶景スポット


新緑の季節は、青々とした木々と、蒼々とした空に、より一層、紅の色が際立って見えることと思います。写真よりも、実際目で見た方が「絵になる」ことを分かってもらえると思います。



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山田温泉共同浴場大湯。

集落の中心に構える大湯。佇まいから「間違いない」ですね。外には無料の足湯があるため、「お風呂は入る時間はないけど、お湯を楽しみたい」という方には、ピッタリですね♪ほんのり卵臭を感じる、やわらかいお湯となっています。



地図はこちらから↓

※Googleマップ参照





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温泉成分表



源泉名 山田温泉

場所  高井郡高山村大字奥山田3580

電話  0262422314

定休日 毎月第3水曜日

営業時間 6:00~21:00

料金  大人300円 小・中学生150円

泉質  含硫黄・ナトリウム・カルシウム・塩化物泉

泉温  66.5℃(源泉温度が高いため、加水あり)

pH  7.02

効能  慢性皮膚病、慢性婦人病、きりきず、糖尿病、高血圧など

その他 男女別内湯各2、源泉を(加水あり)かけ流し


詳細はこちらから↓
https://www.vill.takayama.nagano.jp/docs/401.html
※長野県高山村公式ホームページ



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熱湯46℃(大きい浴槽)、温湯40℃(小さい浴槽)の2つのみ。

写真では熱湯しか映っていませんが、手前左側に、家風呂のような温湯があります。水道がないため、身体を冷やすには右手奥にある木のベンチで涼むか、温湯に入るか、脱衣所に一度出るか、しかありません。お湯が比較的熱く、風の通りも悪いため、逆上せにとても注意が必要です。熱湯好きな自分は、源泉湯口付近で肩まで浸かりながら、お湯を眺め、両手で鼻を覆いながらお湯の匂いを堪能します。その後は、温湯と熱湯を交互に入ります。

薄く白濁したお湯には、卵白のような湯の花が沢山沈殿しています。新鮮で濃厚な泉質の証拠です。お湯の中で手を動かすと、まるでたまごスープのように、湯の花が舞う様子が見られます。その上で思いっきり空気を吸い込み、芳醇な温泉の香りを身体いっぱいに取り入れます。至福の時です。



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山田温泉はカラクリ温泉」とも呼ばれています。その所以として、カランが木で出来ていて、上の部分を手前に引くと冷まされた源泉が出てくる仕組み。なかなかこのようなカランにはお会いできないですよね。シャワーがないため、かぶり湯をするのですが、あまりガバガバ使ってしまうと、カランのお湯がなくなってしまうため、他の方にも気を配りながら、程々に使うようにします。



ありそうでない、お湯の良さだけではない良さが、この山田温泉の本当のカラクリかもしれません。




おわりに


好きな温泉を語ると、話が尽きません。

好きな嫁との会話には、話のオチがありません。

だから、終わりがないんです。



旅の話、温泉の話をしていると、あっという間に時間が過ぎ、

その時ばかりは、世の中の喧騒から遮断された空間にいるような感覚です。



毎日のように報道されるニュースに耳を傾けるのは大事なことですが、

耳を預けてしまっては、目と口と心が行き場を失い、不安定になってしまいます。



どんな時でも、ひと時は大切です。



最後の晩餐は、嫁の作る手料理が食べたいです。



冗談を言える、そんな心のゆとりを持つために、

好きなものごとを語り合う。



「自分はこれが好き」

「私はこれがしたい」

「じゃあ、一緒にここに行こう」



種を蒔かなきゃ芽は出ません。

言葉を伝えなきゃ、会話はできません。

会話を始めると、時には、嫌なことを忘れ、その先に何か花開くものが見えたりします。



自分は不器用で、気持ちを上手に伝えたり表現したりすることが苦手でした。

今も、それは変わらないかもしれません。

ですが、

不器用ながらも、会話をして怒らせることもあったりするけれど、

結局、笑って過ごせるようになりました。





嫁から教えられた温泉。

そこから花が咲き、

ふたりの間にも華が咲くようになりました。



温泉のように湧き出る気持ちを伝えあう。

生活の一部分として、日常と旅と温泉を語り合うことを、

これからも大切な時間として、話のタネとして、

忘れずにいたいと思います。






嫁との時間を過ごせること、大切な機会だと思っています。
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お互いのルーティーンを見つめ直すと、新たな発見があったりします。
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時には、運も必要かもしれないですね。どちらがラッキーなのか…。
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また、旅がしたい!そんな思いに駆られます。
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