ふづきです。
旅先で、
ふらっと立ち寄った食堂のあの味が忘れられない。
そんな経験をしたことはないでしょうか?
何の変哲もない定食だったり、海の家で出てきそうなラーメンだったり、そこらのフードコートで長時間熱せられたホットスナックだったり、そういう主役になれそうにもない役者が、場所によってはヒーローのように輝けたりします。お腹がすいた時には、何でもおいしかったりします。
しかし、
今回はちょっと違います。
見た目はどこにでもありそうな『うどん』ですが、食べ方と味に、他とはひと味ふた味違う特徴があるんです。
そんな、個性的なうどんをまた食べたいと思い、嫁と車を走らせ、数時間、ぶらりと旅って来ました!
我が名は『ずりあげうどん』、『果樹公園あしがくぼ』にあり。
道の駅 果樹公園あしがくぼ
所在地:埼玉県秩父郡横瀬町大字芦ヶ久保1915-6
駐車場:大型5台 普通車83台(身障者用3台)
営業時間:9時~17時(季節やイベント、施設により異なる)
秩父へ向かう1本道の山道を車でしばらく走ると、道の駅が見えてきます。
新緑や紅葉の季節は、渓谷沿いの色鮮やかな光景を目の当たりにすることができます。
この日は、令和2年の1月。例年ならば、雪景色の山々を眺めながらのドライブのはずでしたが、稀にみる暖冬ということで、まるで春先の道路を走っているかのようでした。
ここ果樹公園あしがくぼでは、地元の新鮮な野菜や果物だけでなく、秩父名物のみそポテトがありますので、ぜひ召し上がってみてはいかがでしょうか。小腹がすいた時のおやつ代わりになると思います。甘じょっぱい味噌が、とてもジャガイモと相性が良いですよ。
そして、有名なのが『氷柱』です。
※ライトアップされた氷柱です。1月11日現在は、気温が高く溶けてしまい、この幻想的な光景は見られないそう。下記公式サイトより写真をお借りしています。
http://www.yokoze.org/shisetsu/hyoutyuu/
1月5日~2月24日までライトアップ開催と載っていますが、今のところ氷柱の形成が遅れているとのことで、しばらくは観られそうにありませんね。残念です。
綺麗で広いトイレが完備されています。自然豊かな場所に位置するため、閑静で、車中泊をするにも適しているかもしれません。
ずりあげうどん
ずりあげうどんとは…、
埼玉県秩父地方の家庭料理。ゆで汁と共に、うどんをお椀にとり、醤油やネギなどの薬味を加えて食べる。ずりずりと麺を引き上げながらすするので『ずりあげうどん』と呼ぶそう。
秩父に住む方に『すりあげうどん』のことを伺ったことがあるが、
「あー、道の駅にあることは聞いたことがあるけど、食べたことはないね」
と、返答されたときには正直驚いた。「こんなにおいしいのに…」と。
ずりあげうどんが食べられる食堂が、道の駅の果樹公園あしがくぼに併設されている。
以前来たときよりもメニューが増えている気がするが、嫁と迷わず『ずりあげうどん』単品の食券を購入。並みで510円。
ずりあげうどんの食べ方と味
ずりあげうどんは、俗に言う釜揚げうどんと似た感じ。大きな違いは、写真のような薬味コーナーがあり、各テーブルには写真右のような地元の醤油、七味、すりごま、ごま油、ワサビ、ショウガなどがあること。薬味コーナーには、きざみネギ、わかめ、揚げ玉、マヨネーズ、カレー汁等がある。
食べ方は、というと…
店員さんからの説明を受けるか、各テーブルに貼られている(上記の写真)説明書きがあります。
ずりあげうどんを注文すると、釜揚げされたうどんと、鰹節の少し入ったお椀を受け取る。
気を付けなければならないのが、うどんに直接薬味を投入するのではなく、お椀の方に薬味を入れ、つけ麺のように食べるということ。
そのお椀に、テーブルにある横瀬町の醤油を入れ、ゆで汁を好みの濃さになるように入れてまずは食べてみる。
ここのずりあげうどんは、コシがあり、ツルシコな食感が楽しめる。
あとは、薬味をお椀に付け足し、シンプルに食べるのも良し、自分のようにマヨネーズ以外全部ぶっこんで豪快に食べるのも良し、とにかく自分の好きな味で、好きなように食べることができるのが好きですね♪♪
ふづき「麺がコシがあっておいしいね!」
さつき「やっぱりずりあげは美味しいよね!」
毎回来るたびに気になるのがこちら。
人気があって、復刻したとのカレー汁。おひとり様1杯までと…。
そんなこと言われると、食べないわけにいかないじゃないか!
と、食べてみましたが。
…人それぞれ、好みがありますよね?
スパイシーでちょっぴり甘い、カレースープです。
まとめ
秩父には、自分の好きな秩父錦という名酒があり、それはこの広大で豊かな自然に育まれた山々からの恵まれた水から生まれ、その水は栄養たっぷりの作物を作り、そこで農作業をして働く人たちの食事として完成された『ずりあげうどん』。簡易的でありながら、食べる人たちへの心遣いとニーズをしっかり把握している薬味たちに、自分は心と胃袋を奪われて、いつしか「うどんと言ったらずりあげうどん」というキーワードが、遺伝子に組み込まれたかのように感じます。
人の好みがそれぞれあるように、うどんの食べ方もそれぞれあります。
あなたの好きなうどんも、きっとここにある。
そんな期待を込めて、
これからの季節、氷柱を観るついでにでも『ずりあげうどん』をぜひ召し上がってみてはいかがでしょうか。
www.fuzuki-satuki.com
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