ふづきです。
夏の暑さも一段落ついてほしい今日この頃、まだ夏は終わらないと言わんばかりに照りつける太陽。少しでも涼しいところへと、ぷちキャンカーを走らせ東北の米どころ秋田県へ。まだまだ家族連れや観光客の多い、夏の終わり。避暑地へと足を運ぶのは、人類、いや生物の本能なのかもしれません。
一昔前なら、ひぐらしが鳴いててもよい頃ですが、今では暑さが少し和らいで、やっと蝉たちが思い切り鳴ける気温になったようです。昆虫の世界も、夏の暑さはだいぶ堪えているようです。
ここは、かの有名な乳頭温泉郷にある秘湯
“鶴の湯温泉”です。
テレビや雑誌で特集されているのを観たことはありますが、実際来たことはなかったので、1度は来てみたいと前々から嫁と話をしていました。ので、念願の温泉郷です。
※Googleマップ
市街地からだいぶ離れ、閑散とした、広大な農村地帯を走り抜けるとたどり着きます。いわゆる“温泉マニア”が好きそうな立地であり、佇まいと言えます。
自然豊かな場所に、他県ナンバーの車が多く来ています。
1つ1つの建築物に、ここがいかに有名であるかを物語っているように感じます。
名物が売られていますが、客つきを見ると、皆さんの目的はここではなく温泉に入ることのようです。
“秘湯鶴の湯温泉”と書かれた門の前で、嫁のさつきと写真を撮ろうとしていると、
観光客のオジサン「撮りましょうか?」
ふづき「…どうする?」
さつき「撮ってもらおうよ!」
ふづき「じゃあ、お願いします。」
パシャ!…パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!
ふづき「…めっちゃ撮ってたね。(汗)」
さつき「やさしぃーね♪」
と、人の優しさを感じたひとときでした。
…が、全部の写真にはオジサンの指が入り込んでたことに後から気付きました。苦笑。
それも良い思い出です!
門をくぐると、茅葺き屋根の宿泊棟が左右に連なって、まるで時代劇のワンシーンのような風景が飛び込んできます。
聞く話では、宿泊は1年後まで一杯だそうです。
その先に受付があり、向かいには休憩所(木造のベンチとテーブル)があります。
秘湯の宿を感じさせる雰囲気。
こういうとこには、大概、山の水でキンキンに冷やした飲み物が売られています。見るからに美味しそうです!
日帰り温泉ができる温泉棟が橋の先にあり、案内板があります。
案内板には
・白湯
(含硫黄ナトリウム・カルシウム塩化物・炭酸水素泉)
・黒湯
(ナトリウム塩化物・炭酸水素泉)
・中の湯
(含重曹・食塩硫化水素泉)
・混浴露天風呂
(白湯と同じ)
と表記されていますが、他に
・滝の湯
(含硫黄ナトリウム塩化物・炭酸水素泉)
があるようで、
4種類の異なった源泉に入ることができます。
ですが、さすがは有名な温泉地。秘湯と言うわりには、観光客が多すぎではありませんか。(汗)
説明が行き届いていないせいか、タオル一枚で動き回る男性も多々見られます。
混浴露天風呂やその付近には男性陣が多くいるので、ちょっと怖いので、嫁と入るのは断念しました。この状況で女性が入るのは、無理があると思いました。
なので、
男女別の浴槽がある“白湯”と“黒湯”に入ります。
ふづき「人が多いね…」
さつき「とりあえず入ろうか!休憩所集合で!」
(男湯の)中に入ると、左右に白湯と黒湯が分かれており、真ん中が脱衣場と木枠のロッカーになります。
雰囲気はとても歴史を感じさせる良い感じで、古くても綺麗なイメージです。
黒湯から入ります。
黒湯と言っても黒くなく、むしろ白い…。湯加減も熱いと言うよりぬるい…。肌触りは柔らかく、特に感じる強い匂いはなく、入りやすいお湯かなと感じました。
ただ、温泉成分の濃いお湯は逆上せやすいので、気を付けないといけません。
白湯は、その名の通り白く、こちらもぬるく柔らかい肌触り。硫黄と言うほど匂いも強くなく、そこまで源泉の違いを感じさせるような違いはないように感じました。
こんな良い温泉に入れるなんて、贅沢の極みです♪
どちらも珍しい泉質なので、山の水で身体を冷やしながら、何度も繰り返し入り、満喫させていただきました!
率直な感想は、“有名な秘湯の、ゆっくりと入りやすい、白濁した温泉”でした。
硫黄と炭酸水素のお陰か、入浴後の肌は、角質が取れたようにスベスベになっていました。
ふづき「念願の鶴の湯温泉に入れて良かったね!混浴露天風呂は残念だったけどね。」
さつき「女性の方は露天風呂があったから入ってきたよ!やっぱり肌がスベスベだよ♪」
こじんまりした温泉宿をイメージしていたので、正直これほど立派なものがあるとは思っていませんでした。
秘湯と言うだけあって、珍しい泉質を4種類も保持してるのはスゴいことだと思います。
ですが、有名になりすぎて、秘湯感が薄れていることには、少し残念に感じました。
ひっそりと佇み、古くも力強く、秋田県の代表的な温泉郷として、これからも末永く続いていって欲しいと思いました。
次は何処の温泉へ…