ふづきです。
嫁のさつきとアルバムを見ていると、懐かしい写真を目にしては
ふづき「ここ、良かったよね!」
さつき「また行きたいよね!」
と、話が弾みます。
実際、話題に挙がった温泉宿を通りかかると、今はやっていなかったり、やっていても昔と変わってしまい、湯治場というより観光客用にリニューアルされていたりと、時代と共に変化を感じます。震災の影響で温泉が出なくなってしまったり、経営不振や継承者不足で泣く泣く終焉を迎えてしまう現状もある中、温泉を守り、宿を繋いでいく大変さを痛感しています。特に、「秘湯」や「源泉かけ流し」の温泉を、今もなお、ありのままの姿で残している、そんな宿を思い出していました。
五色温泉
それは、信州高山温泉郷にある、一軒宿。『五色の湯旅館』
※Googleマップより
新緑や紅葉の季節には、道中すばらしい景色が目に飛び込んでくることと思います。
温泉めぐりや山菜採り、トレッキング以外での目的で来る人はいないんじゃないかと感じるくらい、自然と一体になり、深呼吸したら身体全体で新鮮で純粋な空気を取り込める、心底気持ちが落ち込んだりリラックスしたいときにはもってこいの場所です。
五色温泉とは
「五色温泉」の名前の由来は、外気の温度によって変化する色彩の妙にあります。源泉は無色透明ですが、天候や季節で変わる気温により、色が変わります。乳白色、コバルトブルー、墨色、クリーム、濃緑・・・自然の神秘をお楽しみください。
※五色の湯旅館ホームページより引用 https://goshikinoyu.nagano.jp/attraction/source/
泉質:ラジウム含有の硫化水素泉
源泉温度:86℃
効能:痛風、創傷、高血圧症、動脈硬化症、神経痛など
浴槽:家族湯1(宿泊客のみ)、男女別内湯各1、男女別露天風呂各1
駐車場:普通車20台
※2020年1月現在は、日帰り入浴は受け付けていないようです。最新の情報は、現地へご確認をお願いします。
外観
山田温泉と七味温泉のちょうど中間地点にある温泉宿。木々に覆われており、よく野生のタヌキが遊びに来るようです。
自分たち夫婦が訪れた2011年春先は、まだ日帰り入浴を受け付けていて、今考えると、とても貴重なお湯に日帰りで入らせてもらったんだなと、感動を覚えるくらいです。写真を嫁のさつきと眺めながら、当時のお湯の思い出に浸りました。
内湯
この日は深いエメラルドグリーンに染まっています。源泉がドバドバと贅沢に注がれた湯船に入りたいけれど、何しろ熱すぎます。源泉温度86℃(ここまで引いてくるので少しは下がっていますが、それでも…)は湯もみをしても入れそうにないので、加水をさせてもらい入浴。
あ~。最高。
心の声がダダ洩れになるくらい、熱くて気持ちがいい湯加減。
湯触りはキシキシしてなく、まろやかというより滑らか。木枠のいい香りと、温泉特有の匂い(硫化水素臭)が鼻に纏わりつきます。源泉が注がれるたびに水面が揺れる波を見ながら、何も考えずに揺れと湯気をただただ眺める。この上ない贅沢な時間です。
湯上りは、塩化物泉のような後引く熱さはなく、さっぱりとしながらも肌に心地の良い余韻を残します。
露天風呂
※写真は、当時の混浴露天風呂。現在は男女別の露天風呂となっています。
露天風呂の成分表の表記は硫黄泉。
内湯と全く違うお湯、そして温度。
露天風呂ということもあり、少しぬるめ。
脱衣所は別で、露天風呂で合流。
乳白色の、大好物の硫黄のぷんぷん香るお湯は、やっぱり良いですね♪♪
肌表面の角質が溶かされ、湯上りはスベスベの美肌に仕上がります。
まとめ
日帰り入浴ができないため、最近は近くを通りかかっても
ふづき「いいお湯なのにな~。日帰りで入れたらいいのにな」
さつき「また入りたいよね~。」
と、少し残念なところは正直あります。
ですが、五色温泉のお湯は、当時から、いやもっともっと昔からそのままの姿であり続けています。いまや一軒しかない温泉宿を、あり方を少ししか変えずに、本来の温泉の魅力を残したまま維持していく、守り続けている、その想いや気持ちを汲み取ると、並大抵の努力ではできないことなんだと感じます。自然界の化学反応で姿を変えて、訪れる人を魅了し続けているそのお湯は、これからも多くの色に輝き続けていって欲しいと願うばかりです。
一度入ったからわかる、もう一度入りたいと思える温泉。
今日は何色なんだろう?と、想いを馳せながら、またいつか入る時を楽しみに期待を込めて、アルバムをふと眺めて過ごしています。
興味を持たれた方は、ぜひ宿泊して感想を教えてください♪
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