ふづきです。
温泉好きな夫婦二人で、よく温泉旅へ出掛けます。
共同浴場と呼ばれる地元の方々に愛されたお風呂場と言いましょうか、大切に守られている地元の方々のための温泉場があり、時に洗濯や作物等を湯がいたり、道路凍結予防のために廃湯が利用されたり、生活の一部となっています。その温泉を、観光客へも利用可能となっている温泉地を狙って、よく車を走らせたりします。
地元の方との交流もあって、とても普段の生活では経験できない、リアルな現状を知ったりします。(逆上せて亡くなる場面に遭遇した等、掛け湯の大切さ、入浴の危険さ、それ以上の、それでも温泉へ入りたいと思う奥深さ、楽しさ、温泉に通うことで皮膚疾患が良くなった等々…)
自分は、温泉に入るのも好きですが、匂いも好きで、飲泉ができる場所はもっと好きです♪
全身で、身体の中から温泉を感じることができるのが一番の贅沢だと思っています。
今回は、男鹿温泉郷に来たのですが、残念ながら共同浴場は今はないそう。旅館やホテルの温泉のみとなっています。
しかも、ネットで男鹿温泉湯めぐり(宿泊者限定1000円で、宿泊施設と他7つの施設の温泉のうち、3つの施設の温泉に入れる、さらには魔除のなまはげ包丁がもらえる)があると知り、テンションMAXで目的地へ!
15時を回っていたため、狙っていた宿は日帰り終了。
他のホテルや旅館も、日帰り入浴を受け入れてるところは少ない様子。
さつき「ここもダメだって。」
ふづき「あとここだけだね…。」
辿り着いたのは、温泉旅館ゆもと。
電話でOKを頂いたので、一安心!
フロントでさっそく“湯めぐり”の件を伺うと…
ご主人「何ですか、それ。…あ、もしかして…、それなら今はどこもやってないですよ。1000円で3件くらい入れるとか言うのですよね?今は、どこの旅館もホテルも、日帰りを受け付けてないと思います。ここだけじゃないかな。」
と。
(後日お話を伺うと、『他の宿泊施設で入浴のみのお客様をお断りする理由は、恐らく窃盗対策もありますが、一番は人員不足です。入浴のみのお客様まで手が回らないというのが一番の理由ではないかと思われます』とのこと。)
良質な温泉があることを知ってここまで足を運んだのに、入れずに帰ることになったら…と想像したらショックですね。
どこかの温泉郷を思い出しました。
マナーが悪いからと、日帰り観光客の入浴を禁止して、宿泊者のみに鍵を渡して入浴してもらうというところがありました。確かに、地元の人が時間と労力とお金を出しあって守っている温泉を、よそ者に汚されるのは心外なことだと思います。ですが、その温泉郷は、活気がなく、廃れたような雰囲気すら感じました。
個人的な意見ですが、地元の人が支えているのはもちろんのこと、観光客が来ることによってその地域が支えられているというのも小さくないと思います。
それを認めてもらうには、自分たち一人一人が、人としてのマナーと最低限の常識を持って、そこへ足を運ぶという意識を持つ必要があると思います。良い温泉を、より多くの人に知ってもらって、温泉が時に万病にも効く薬にもなり、自分みたいな人間のモチベーションにもなることに気づいてもらえたらと願っています。
温泉が素晴らしいものだと感じてもらいたいなと、密かに願っている1人です。
長くなりましたが、
温泉旅館ゆもとの源泉は、“ナトリウム・塩化物泉” で、良く温まり、湯冷めしにくい泉質となっています。
まずは浴室へ。
旅館の中は、「the 旅館」というような造りになっており、長い廊下を進むと男女別の浴室があります。
浴室内は、天井付近が開いており、声が通るので、声をかけあって出る時間を決めることができます。
お湯の温度は熱いから、窓の開け閉めで調整してます、と宿のご主人から言われていましたが、お湯加減は体感42℃位のぬるめのお湯。温度を窓の開け閉めで調整してると言うのは、初めての体験です。樋の長さや、源泉の調節、浴槽の大きさ、水の加減等々調節方法は色々ありましたが、窓にはびっくりしました!
お湯は薄く白濁しており、柔らかい肌触り。
匂いは若干硫黄っぽい、温泉らしいまろやかな優しい香り。味は、少し塩味を感じる程度。白っぽい湯花が漂っています。
塩系の温泉は、長湯は禁物で、よく温まり、湯冷めしにくいので、言い換えると逆上せやすかったりします。温度はさほど高くはなくても、じんわり汗が吹き出てきます。
暑くなると湯船から出て、外気は暑いので冷たいシャワーで冷やし、また湯船に浸かり、暑くなってはまた冷やし…の繰り返しで何度も入ります。
さつき「どう?」
ふづき「温まったね!そろそろ出ようか!」
仕上げにザブンと入り、出ては頭からお湯を掛けて温泉を身体に染み付け、タオルで身体を拭き上げてから出ます。
脱衣所に良くある扇風機と向き合いながら、服を着ます。
ふづき「ぬるいけど暑いね!」
さつき「スベスベだよ♪」
ご主人に挨拶をして外へ。
ふづきの大好物の飲泉があるので、もちろんいただきます!飲泉できる温泉施設は少ないので、嬉しい限り♪
ふづき「…いやー、しょっぱいね!でもウマイ!さつきも飲む?」
さつき「いらない。(即答)」
飲泉の効能で多いのが、慢性胃腸炎や慢性便秘症など。
女性に嬉しい効能ですが、さつきは温泉の味が苦手なので、ホントもったいないと思います。温泉は入って良し、飲んで善し(飲泉可能のところ)ですからね♪
このような、よそ者(観光客)にも温かく迎えてもらえる場所が、長く存続できるように、自分たちは“また来たい”と思います。
また来ることが、自分たちにできる1つの温泉への恩返しだと信じて。
秋田県の名湯「玉川温泉」の魅力満載です!是非ご覧あれ。
www.fuzuki-satuki.com
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