ふづきです。
少し前までは、台風一過という言葉があるように、事過ぎた後には気持ちの良い晴れ間が広がり、大雨を降らした矢先には気持ちひんやりと感じさせる秋風を連れてきてくれたように思います。最近のそれは、政権交代をしたかのように、先にも後にも大きな爪痕と、名残惜しいかのような雨雲をたっぷりと残していきます。○○年に一度、毎年のように聞いていると今の一年は数十年を過ごしているかのような、とてつもなく濃くて速い変化と共に、日々を過ごしているのかもしれません。環境の変化に人類はついていけるのか。まるで、試されているかのようにも感じたりしています。
それはそうと…、
雨の音や雨上がりの草木の湿った匂いは、意外と嫌いではありません。ひょんなところで素敵な笑顔が見れたりしますからね♪
はじめに
2020年8月初旬。
北海道と聞くと、以前嫁が言ったようにジンギスカンを想像される方も多いと思います。
札幌だけでも見所が沢山ありますからね♪
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ウトロと聞くと、「ん?」と二度聞いてから、それが名前なのか地名なのかと悩む方も多いことと思います。自分もそのひとりでしたから。北海道の斜里町にある地名と言われても、いまいちパッと来ない自分みたいな疎い人もいるかもしれませんが、世界自然遺産、知床に位置します。
温泉は透明なのに濃厚…濃いのにくどくないんです!
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鹿肉なども有名ですが、そのウトロ港からは、カニ、ホタテ、うに、いくら、鮭…等々。聞くだけでもヨダレが出てきそうな顔触れ。来たからには新鮮な海産物が食べたい!行けないけど食べてみたい!という方も、気になったらこちらをご覧ください。
今回は、知床の観光ガイドさんから教えてもらった、美味しい海産物が食べられるオススメの場所を紹介したいと思います!
オススメの場所とは
名称 漁協婦人部食堂
所在地 北海道斜里郡斜里町ウトロ東117
営業時間 8:30~15:00
定休日 要確認
TEL 0152-24-3191
補足 公式サイト不明。最新の情報は現地へ確認をお願いします。
地図
※出典:Googleマップ より
どんな美味しいものが出てくるのか、ワクワクしますね♪ちなみに、嫁と訪れた時刻は閉店30分前のギリギリセーフでした。汗。ご飯運がなく、よく旅先で不定休や定休日に当たります。はい。
漁協婦人部食堂へ
ここに辿り着く前から、何かの鳴き声がするかと思っていたら…、ここに美味しいものがあることを教えてくれていたんですね!大量の糞がそれを物語っています。常に上空を旋回している気配を感じていましたが。
海の近くということもあり、磯の香りが水分を多く含んだ風と共に纏わりつきます。知床なのに陽射しが痛い!もっと涼しいところかと想像していましたが、この季節はやっぱり暑いんですね。外を歩く際は、特に女性は日焼け止めが必要みたいです。
事前に情報を確認すると、行列ができるほど並ぶ時もあるとか。ホッケ定食が美味しいとか。フムフムと思いながら、中へ入ります。
中へ入ると
こういうの好きですね♪
煩雑に置かれた鍋や調味料。けれど、小綺麗にされているコンロ周りや店内全般。それだけで、きっと、心のこもった料理でもてなしてくれるんだろうなと、勝手に想像を膨らませます。
メニューは沢山あるけれど、客が頼むものはほとんど決まっている。某県の食堂では、座った瞬間から注文を聞かれ、色んなメニューがあるにもかかわらず、皆口を揃えて「もつ煮定食」と言う。もつ煮の美味しい有名店があったことを思い出します。そこを切り盛りしている、ドスの利いたおねーさんは、初心者には怖いの一言でした。笑
カウンター席のみ、閉店間際のため客はまばらでした。地元の方でしょうか?塩ラーメンを注文していましたが、ラーメンも美味しいのか気になりました。
もちろん注文するのは…
席に着いたら、迷わずこれですね♪
さつき「おつかれさーん!」
ふづき「おつかれー!」
旨い。
旅先でその土地のビールを味わう。まさに贅沢の極み…と、メインを味わう前に大好物のビールで乾杯します。
暑さで失われた水分補給?を済ませたところで、メニューをじっくり眺めます。
ほうほう、人気のホッケ定食から上は値段も跳ね上がりますな。
ほうほう、うに丼、うに・いくら丼は・・・時価。
数字よりも恐怖な文字ですな。
さつき「せっかくだから、うに食べようか!?」
ふづき「う、うん…。じ、時価だけどね。」
さつき「おねーさん!うに丼、いくらですか?」
おねーさん「うに丼は3000円!うに・いくら丼は2700円!」
さつき「どっちにする?」
ふづき「…せっかくだから、うにといくら、両方食べようか。」
間違いないコンビ
旨そう…、喰わずともわかるその輝き。
魚卵の粒々がひとつひとつしっかりと際立ち、それに負けじと豊満な身を覆いかぶさるかのように寄せてくるうにの波。ああ、見ているだけでも幸せになれるこのひと時。嫁のさつきも同じものを注文。
「いただきまーす!」
何度見てもヨダレが出てきます。こんな海があったらいくらでも入っていたいですよね!?カナヅチですが、何か?
まったく臭みのない、うにってこんなに美味しいのって言うくらいのウニ!いつもよく見かける回っているあの者とは人違いかもしれませんね。とにかく甘い!甘みを感じたと同時にフッと溶ける。これがうになんだよ、と。わかった気になりながら口へと頬張る自分。面白いわけでもないのに、自然と笑顔になってしまうのは、本当に美味しい証拠ですね♪
この海は、とても居心地の良い海ですね。ひとつひとつの存在感があり、滑らかで、プチュっと程良い弾力の中から脳がとろけるような甘さが溢れ出る。舌に余韻が残っているその隙に、味の染みたご飯をかき込む。飲み込むのがもったいないと感じるほどの、壮大で優雅なオーケストラが内頬と舌とを魅了します。一口がこんなにも長く贅沢に感じたことは、初めてかもしれません。あのしょっぱさが残るアレとは異母兄弟だったのかもしれません。
贅沢な時間というものは、ホントあっという間に過ぎ去ります。初めは「小さいな」と嫌味が横切りましたが、食べ終えると「これは満足だわ」と、量より質というものを改めて感じた時間でもありました。
まとめ
また食べたくなりました!
振り返りながら、写真を眺めながら、味を思い起こす口の中がほんのり甘く感じたのは、あの味を忘れていないからだと感じています。それ以前に北海道に来た際にもいくらは食べましたが、またそれとは違う、言葉に表現するのが難しいほどの微々たる違い、されど絶対的な旨味と甘み。オホーツク海という栄養豊富な海で育まれた魚介類たちは、他の海とは似たようで異なる力を身に付けたのかもしれません。大切な命として、美味しく頂くことが出来ることが、一番の幸せなのかもしれません。
ウトロという地には、自分たちがまだ知らないありのままが沢山残されていて、今まで知っていたソレや、感じたことのあるアレとはまたひと味ふた味違い、より想像とワクワクを掻き立てる好奇心をもたらしてくれます。
生きているものなので、旬があります。
旬の食材を摂ることで、その時期に必要な栄養素や不足しがちなものを補うことが出来たりします。
様々な制限や問題が落ち着くことを願いつつ、
潮風とカモメの鳴き声に誘われる頃、
また足を運びたいと思います。