ふづきです。
蝉の声は、季節を知らせると共に暑さを教える気温計のような役割があるのでしょうか。陽射しが高い位置から降り注ぐ時間よりも、月夜に賑わいを魅せる姿は、かつての気温が夜にあると言っているようなもの。自然環境の変化は、人類による環境破壊の結果なのか。それとも、文明の進化と共に与えられた宿命なのか。起きている物事は、何が真実なのか。時折不思議に思うことがあります。
しかし、これほどの暑さの中では思考回路も低下し、効率よりも涼を求めて動いてしまう真夏の昼下がり。マスクの下の呟きが、熱風を遮るような前向きな言葉であることを、勝手ながら期待してしまいます。
ジリジリと鳴く声が聴こえなくなる頃。カーテン越しに覗く空がほんのりと、淡く白く染まり始めていることに「ほっ…」と。2つの意味を吐き出してしまう、今日この頃です。
はじめに
家にいる時間が増えたことで、いかに快適に楽しく過ごすかを考える時間も増えました。時には、状況を見ながら外へ出て、家の中とは違う開放感や心身共にリラックスさせることも大事なことと思います。ただ、うだるような暑さの中では何もする気が起きなくなってしまいがちですね。
そんな時に、気軽に、気休めに、音楽を聴きながらでも見られるようなものはなかろうかと。思いに耽っていると、ふと辿り着いたのが今回の本題です。夏の札幌は暑いですが、写真で涼しく巡りたいと思っています。
札幌と言えば
札幌と言うと、何を思い浮かべますか?
嫁のさつきに聞くと、すぐにこの一言が返ってきます。
さつき「ジンギスカン!食べたい!」
松尾のジンギスカンは有名ですね。札幌に来ると必ず食べますが、ラム肉は脂肪分が少なく他の肉よりも低カロリー。なのにビタミンB1、B6が豊富のため、美容や健康的な筋肉作りにも効果的な食品のよう。女性のみならず、男性にも嬉しかったりしますね!
興味のある方は、こちら↓をご覧下さい。
松尾ジンギスカン公式サイト 北海道の札幌・滝川・千歳などに展開
他にも…
北海道では、函館と札幌のみで運行している路面電車。これを見かけるだけで、「どこかに来たみたい」と、旅気分を味わえたりします。普通に、車と同様に信号で止まり、交差点を通過していく姿を眺めていると、札幌の日常を少しだけ垣間見た気がしますよね。
さらに…
札幌と言ったら、『さっぽろテレビ塔』と『札幌市時計台』でしょうか?自分たちのような他県出身でも、映像や修学旅行などで観たことのある方々も多いことと思います。そのくらい有名ですよね♪歴史的建造物(時計台)であったり、地上約90mからの景色を一望できる(テレビ塔)など、外から見ても中から見学しても楽しめる場所だと思います。
公式サイトはこちら↓からどうぞ。
・さっぽろテレビ塔公式サイト - 株式会社さっぽろテレビ塔
・札幌市時計台:HOME
駅周辺を散歩がてらに歩ける距離だけで、見所や食べ処が沢山ある。
それが札幌の魅力であり日常なのでしょう。
オススメのスポット
自分たち夫婦は、温泉めぐりをしばしば楽しみとしていますが、ウインターシーズンはスノーボードをやってたりします。東北や上信越のスキー場がメインですが、たまに北海道へ飛んだりします。その際に札幌はお邪魔し、お世話になっている場所です。スノボがメインであるために、意外と街中を散策していなかったんだなと。近くにこんな良いところがあったにも関わらず、全く知らなかった。汗。そんなスポットを巡って行きたいと思います。
それは…
駅です。まさかの駅に隣接していたんです。
ふと見上げると
そう。ここが今回の本題となる場所なんです。
そこだけ飛び抜けて高くなっていますが、誰でも足を運ぶことが出来たのです。
T38?
構内のマップを見ると、T38という展望室があると載っています。外の建物を全く忘れていたので、「何のことだろう?」と、全く気にも掛けないままとりあえず向かってみることに。
ここは、エレベータで行ける最上階の6階。これ以上は、普通の行き方では辿り着けない様子。案内の通りに進んでいくと、『JRタワー展望室』という、ちょっとした観光地のお土産屋さんのようなスポットに。
入場チケット…。大人740円。ここから先はどうやら有料ゾーンのよう。
札幌スタイルショップと呼ばれる場所で、札幌のお土産やギフトが販売されていました。奥へ進むと、ガラスケースに入ったジオラマ…いや、レゴブロックで作られた札幌の街並みのよう。これを組み立てるのにどのくらいの時間が掛かったのか、とても気になりました。おうち時間でできたのでしょうか。
不自然なボタン
6と38…。そうか!T38の38とは、38階のことだったのか!
今更ながら気付いたことは内緒の話で…。
駅から直接行ける展望室。こんなにもアクセスの良い展望室が、今まであったでしょうか?ここにありました!まぎれもなく灯台下暗しです。
エレベータで38階へ上っていくと、徐々に照明が落とされムーディーな雰囲気に。上を見上げると、コンパスのような照明が。後日調べると、『ダンディライオンコンパス』と呼ばれるもののよう。自由に飛ぶたんぽぽの綿毛をイメージされたようです。オシャレですね♪
6階から38階へ
38階へ到着すると、ノスタルジックな音楽が流れ、壁に札幌を紹介する大きなパンフレットのようなものが飾られています。
ジンギスカンという人がいたんですね。
チンギスハンなら聞いたことがありましたが…歴史は苦手です。
7月は七夕。短冊にお願い事を書けるようです。これだけ高い場所からなら、織姫様と彦星様に届きそうですね!来場記念スタンプは、この時期は外されています。
さて、視線を上げて周りを見渡してみましょうか♪
フロアを巡る
フロア1周、360度のガラス張りの階になっています。
お金を入れてモニターから眺めることも出来るようですが、そのままでも十分な眺望があります。
飾りのピアノかと思ったら、普段だったらバイオリン奏者などとピアノ演奏が聴けたよう。残念でしたが、ピアノだけでも窓から見える夜景と絵になりますね!
カフェがあるので、景色を眺めながらケーキとコーヒーを。ビールやワインなどのお酒もあるのでカップルや夫婦で利用するのも良いと思います。
ちょっと休憩
軽食やお酒を嗜むと、ちょっと…催してきます。
そんな時に、男性限定!の嬉しいサービスがあります♪
これ、男性トイレです。スゴくないですか?ある意味外から丸見えですが、夜景も丸見えです!スタイリッシュで数が明らかに少ないですが、こんな景色が見えるとなると、無駄に長居をしてしまいそうになります。それと、女性トイレからは夜景は見えないので、男性だけの嬉しい特典ですね♪
絶景を満喫
地上から160mの高さにある展望室。
ここからは、余計な説明なしの絶景を巡ります。
明かりが灯り始めた街並み。山々も望めます。
ずっと奥方向に「小樽」を望めるそうですが…区別がつきません。
加工一切なしの東方向の眺望です。写真でもハッキリ映る街の灯り。
ここからは、じっくりと満喫します♪
見惚れてしまうくらいの夜景。
老若男女、だんまりしてしまうくらいの絶景。
たまには何も考えずに眺める時間も必要かもしれませんね!
おわりに
札幌は「スキー場」「雪まつり」など冬のイメージが強くありましたが、このようにどの季節でも楽しめる、また違った景色を魅せてくれるスポットがすぐ近くにありました。今現在は、なかなか足を運びづらかったり、遠くて断念したり、色々な事情で行きたくても行けない場所があったりします。そんな時に、思い起こすきっかけに、懐かしんだり、いつかの目的地としたり…。
その人にとっては日常であり、ある人にとっては思い出の場所であったり、良い印象を持っていたり、嫌なイメージを抱いていたり。その場所では、何も語らず、何もせず、ただただ陽が昇り落ちるまでずっと、眺めて過ごす人たちがいること。癒しなのか、悲しみなのか、未来への希望なのか。
景色と共に眺めるもの。
それは、一人ひとり持っていて、
誰もが各々感じていて、
言葉にするのは野暮だったり、
そもそも意味すらなかったり、
けれど、
その人には必要なもの。
綺麗すぎる夜景を眺めると、
心が洗われるようなひとときに浸れる反面、
自分の言葉にならない感情が、
哀愁を帯びて顔を覗かせたりするのも、
夜景という魅力のひとつなのかもしれません。
JRタワー展望室の営業時間等の詳細はこちらから。
JRタワー展望室 タワー・スリーエイト公式サイト|JR TOWER Observatory T38