ふづきです。
新年を迎え、衝撃的なNewsが駆け抜けました。
自分たち夫婦も、実際に足を運んだことのある思い入れのある街。
複雑な思いに駆られながら、
今は遠く離れた地でありつつも、
東日本を経験した自分たちだからこそ
やはり思いは一入で。
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身を持って体験したからこそ、
目に映るものが痛いほど感じてしまう。
でも、
だからこそ…
今の自分たちに出来ることを考えていきたいと思っています。
はじめに
<2023年2月>
北海道と言えば「流氷」!
本州にいる時からずっと見たいと思っていました。ザクザクと氷を砕きながら走る船なんて、ここでしか味わえない体験です。けれど、雪の少ない土地に住む人間からは、冬の北海道はあまりにもハードルが高く、夫婦の趣味であるスノーボード以外では一歩が踏み出せないくらい恐怖の方が大きかったんです。(スキー場までは札幌からバスが連れてってくれましたから!笑)
北海道に移住して、関東甲信越の雪道よりも比較的走りやすいことに驚きました。雪国の除雪、排雪の手際の良さは本当に助かります。その上、気温の低さ(場所によっては冬の最低気温が-30℃近くにもなる)によって、雪質が自然とパウダースノーとなるのでシャーベットにならず、風で飛ばされ路面に雪がないドライだったりします。(アイスバーンはあるので注意は必要です)
なので、冬場のお出掛けも最近は増えてきて、やっと北海道らしさを載せることが出来るかなと。
話が逸れましたが、
流氷は年々少なくなってきているということなので、今後見られなくなる可能性があると思うと一度は見ておいても損はないです!
北海道土産で有名な木彫りのモチーフになっている熊や鮭ですが、実は流氷と密接な関係があったりします。
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遥か彼方から流れ着いた流氷を間近で見て、
どのようなことを感じたのか?
憧れのガリンコ号に乗船した感想は?
そんなことを綴った記事となります。
海洋交流館(ガリンコステーション)
「海洋交流館」というと分かりづらいですが、
「ガリンコステーション」というと分かりやすくて良いですね!
※個人の感想です
ちなみに北海道の人は
ゴミ置き場→ゴミステーション
と呼びます。
ゴミの駅?…確かに収集車はここで停まりますね!
詳細
・名称 海洋交流館(ガリンコステーション)
・所在地 北海道紋別市海洋公園1番地
・TEL 050-1743-5848(予約)
0158-24-8000 (お問合せ)
・営業時間 施設内店舗により異なる
※詳細は公式HPにて
・定休日 施設内店舗により異なる
※ガリンコ号の運休日は水曜日
・入館料 無料
・乗船料金 ガリンコ号Ⅱ 3000円(小学生1500円)
ガリンコ号Ⅲ IMERU 4000円(小学生2000円)
・乗船時間 約1時間
・駐車場 あり
・公式HP https://o-tower.co.jp/index.html
・地図
※出典:Googleマップ
周辺の様子
海洋交流館は海に面した場所にあり、もうすでにここから流氷を見ることも出来ます。この様子を見ると、この年もちゃんと辿り着いてくれたんだなと安心できますね♪
歩いて15分程の距離に、氷海展望台(オホーツクタワー)があります。
展望テラスは入場無料ですが、地下の海底ミニ水族館は有料(大人500円/小人250円)となっています。ガリンコ号に乗船せずに手軽に流氷を見たい!という方は、こちらを利用するのも良いかもしれませんね♪
o-tower.co.jp
ガリンコ号Ⅱ初対面
到着した時点で気付いていました。
駐車場のすぐそこに横付けしてあるのが噂のガリンコ号です!
しかしながら、これは良く見るとガリンコ号Ⅱと書いてあります。自分たち夫婦が乗船するのは「ガリンコ号Ⅲ IMERU」なので、これとは違うようです。が、ガリンコ号には違いないので記念に写真を撮らせて頂きました。くるま旅で利用させて頂いている大型カーフェリーとは違うクルーズ船で、真っ赤な船体が魅力的です!どんな景色を魅させてくれるのか楽しみになりますね♪
内観
マンホール
ガリンコステーションに入ってすぐ!
目を見張る「オホーツクタワーのマンホール蓋」が待ち受けていました。
おお…
マンホール蓋を看板のように飾るのは珍しく、面白いなと思いました。色鮮やかで、街中の路面にあったら歩くのが楽しくなりそうですね♪今の時期は雪で全く見えなくなりますが…笑
ホタテガチャ
ガリンコ号は当初、アラスカ油田開発作業用に水陸・氷上を移動できるよう設計・開発されたようです。昭和61年(1986)より冬期観光の主役としてデビューという、今現在まで38年の歴史を繋いできた立役者です。ガリンコファンなら実際に見てみたいこと間違いなしですね!
それよりも(と言ったら失礼ですが…)、
自分たち夫婦の目をクギ付けにさせたのが「ホタテガチャ」!(毛ガニガチャも)
1回500円という高級ガチャですが、ホタテ玉冷1㎏が当たるかも?と。これはこれは、元ギャンブラーふづきの血が騒ぎます。嫁のさつきはあまり乗り気ではありませんが…(「当たりなんか入ってないでしょ~」と。でも、店員さんに聞いたら「きっと当たりはまだ入ってますよ!」って言ってましたが…汗)
2回、回しました!
・・・
・・・・・・
はい。
オホーツク紋別のキャラクター「紋太」の缶バッジを2つGETしました。
ホタテが良かったな…。
ちなみに、紋太の頭に乗っているのは大好物のホタテとのこと。
年齢は53歳…?!笑
参照HP 紋太プロフィール | 紋別観光案内所
紋別産のたこ焼
15時頃到着し、乗船まで小1時間程時間がありました。
ホタテが当たらず(まだ引きずっている)小腹が空いてきたので、何か食べようかと館内を回っていたところ。せっかくならココの名産品を食べたいということで、紋別産のたこ使用のたこ焼を頂くことにしました。
たこ焼6個入500円。
ドリンクセットで600円。
なら、ドリンクセットで!
注文を受けに来たのは、まさかの幼い女の子。
忙しなく働いているのはおばあちゃん。
おばあちゃんのお手伝いなんて偉いなぁ~。
と感心してしまうほど、的確に注文を聞き、自らドリンクの準備をし、おばあちゃんが作ったたこ焼をトレーに載せ、ドリンクと共に自分たちのもとへ届けてくれました。ただそれだけのことでしたが、何だかほっこりしたひと時でした。
先ほどの光景を目にした後のたこ焼ですから、尚更美味しく感じたのは言うまでもありません。
大きめのフォルムにかぶりつくと、歯の先に「サクッ」と香ばしい歯応えが。その中からはトロっと、ちょうど良い加減の粉ものたちと、これまた大きめの紋別産のたこが奥歯を占拠し、噛むごとにじゅわっと旨味が出てきます。一見普通のたこ焼ですが、おばあちゃんと女の子の優しさが詰まった美味しさがありました。
ごちそうさまでした!
乗船までの流れ
当時(2023年2月)
事前に電話予約をし、当日に受付にてチケットを購入しました。
公式HPにて空き状況を確認できるので、それを見ながら決めるとスムーズだと思います。
左側の写真は、電話予約での通常料金表。
右側の写真は、ガリンコ号Ⅲ IMERU の運航スケジュール表。
実際自分たちが乗船したのが「ガリンコ号Ⅲ IMERU」です。
電話予約のため、大人1人4000円。当時は16時15分の乗船は5便という呼び方ではなく、サンセット便と呼ばれていました。ちょうど夕陽が見える時間帯だからです。そのサンセット便に乗船させて頂きました。
1月から3月までの期間限定の乗船となるので、駐車場の写真を見ても分かるように大変混み合うと思います。着いてからホタテガチャを回すか毛ガニガチャを回すか悩むくらいの余裕を持てるくらい、時間に余裕を見て来た方が良いと思います!
館内とガリンコ号ⅢIMERU内にはお土産屋さんがありますよ!
SNOW MIKUとコラボしていたようですが、
乗船してからは特にMIKUらしき雰囲気は感じませんでした。
それでも、
記念の年に乗船できたのは自分たちの記念にもなりました♪
ガリンコ号Ⅲ IMERU 乗船してみた
16時15分 乗船開始。
船体は西日に照らされ鮮明な朱色に染められていました。
この時は夕陽が観れることを期待していましたが…。
一番ワクワクする瞬間ですよね!
一体どんな景色を魅せてくれるのか!?
乗り心地や船内や雰囲気は如何なものか?!
嫁のさつきの笑顔が物語っていました。
船内の様子
1階~3階のフロアで構成されています。
トイレは1階と2階に男女別のものがあり、2階はバリアフリーとなっています。
どのフロアにも座席が設けられていて、最大235名もの人数を乗せることが出来るようです。思っていたよりも広くて驚きました。
自分たちは迷いなく外で観賞しました。
が、2月の北海道オホーツクは極寒なので、防寒と手袋は必須です。カイロもあると良いと思います。
船内からは、窓越しに観ることも出来ますし、モニターからは船首を映した映像が流れているので、暖かい場所から安心して観ることが出来ます。
個人的にオススメは外からです!
注意事項
SNSによるライブ中継は禁止となっているよう。
よく大型カーフェリーで旅をしていると、ライブをしている方を見かけることがありますが、ここでは禁止されているようなので気を付けたいですね!
流氷観賞
ガリンコ号Ⅲに乗り込み、直ぐの様子。
海洋交流館(ガリンコステーション)周辺は、細かい流氷が散りばめられているのが分かります。何度も出航、帰港を繰り返し、細かく砕かれたのでしょうか。
出港し、振り返りながら紋別港付近を撮影したもの。
例年の流氷がどの程度か分かりませんが、海面に薄い氷が張ったような印象を受けました。
ガリンコ号という名前の如く、「ガリガリ」という音が聞こえてくると思っていましたが、意外と「シャリシャリ」という氷を砕くというより掻き分けていくような音だったと記憶しています。大勢の人たちが乗っていましたが、その人たちの声すら聞こえないくらい、船の氷を掻き分け進む音だけの世界でした。
この映っている部分が船首で、この下にドリルが装着されていて、流氷を砕きながら進む仕組みになっています。ただひたすら、シャリシャリシャリシャリ…と、流氷を砕く音だけが響き渡っていました。
時刻は17時を回ろうとするところ。
沖合で船は停止し、ひとときの静寂に包まれました。
雪の日の外もそうですが、音という音が吸収されてしまったかのように、”無音”とはこのことを言うのだろうというくらい。誰もかれも何かの音を拾おうとしてもその音が見つからず、ただただ無限に広がる海の彼方、流氷の白さを眼で肌で感じていたことでしょう。
サンセット便であることを思い出しましたが、結局夕陽を拝むことは出来ませんでした。極寒の最中、手の感覚が何度もなくなりそうになり、何度も写真を撮るのを諦めかけそうになりました。スマホ対応の手袋を持参すれば良かったと、何度も心で叫びました。
引き返している後半は、誰もが寒さとの勝負をしていました。
外で観ている人がほとんどいなかったからです。
耳にはシャリシャリ…という音のみ。
目に映る景色は大型カーフェリーとはまた違った、距離感と言いますか、より海に、流氷に近い感じがして、よりリアルに音と温度を感じさせてくれました。
視覚は温度も感じることが出来るんだなと知りました。
さっきまでの痛いほどの寒さがもうすぐ終わるという安心感と、ワクワクが終わってしまう寂しさと。目から伝わる街の温かさ(灯り)は、感情をゆっくりとかき混ぜ、絵の具のソレとは違った白へと染め上げたようでした。
16時15分から、たった1時間程のクルージングが幕を閉じました。
ワクワクから始まり、残念なのか満足なのか寂しいのか楽しかったのか。
極論、
痛くて寒すぎた。
というのが一言目で。
サンセット(夕陽)は観られなかったものの、流氷という写真や映像でしか知らなかったものをこの目で、肌で感じることが出来たのはとても素晴らしい体験だったと感じました。
流氷を観た後は…
オホーツク氷紋の駅の駐車場にて。
アイスキャンドルや氷像がライトアップされていました。
ここに来たのはこれを観に来たわけではなく…。
紋太の湯
・名称 くつろぎ湯処 紋太の湯
・所在地 北海道紋別市幸町4丁目1-1
・TEL 0158-23-1555
・営業時間 13:00~21:30
・定休日 第1水曜日、元日
・入湯料 大人650円小学生330円
・駐車場 あり
・公式HP https://hyoumontk.wixsite.com/mysite
・”海洋交流館”から”紋太の湯”
出典:Googleマップ
実際入ってみた
写真は用意出来ませんでしたが…。
男湯は、
100円返却式のコインロッカーのある広い脱衣所で、清潔感がありました。
脱衣所の先に浴室があるのですが、浴室との通路横に露天風呂がある不思議な造りとなっていました。冬期は凍結のため使用不可のようです。
浴室に入るとまず何も見えません。モクモクすぎました。笑
浴室に入ってすぐ左手に壺の水風呂(1人用or掛水)があり、その横にサウナがありました。中心から奥に掛けて洗い場(シャワーとカラン設備)があり、シャンプーなどのアメニティーは揃っていたと思います。右側手前には広くて少し深いぬる湯(40~42℃)、その奥手にぬる湯より少し狭い熱湯(42~44℃)がありました。そのさらに奥側に10人位入れそうな水風呂がありました。
感想ですが、
造りが複雑で、モクモクしていると何が何だか分からなくなりそうな感覚になりました。
お湯質ですが、紋別大山の伏流水を使用しているということで、沸かし湯に良くある塩素臭は特に感じませんでした。温泉ではないのですが、なぜか寒い日には入りたくなる。そんな魅力を感じました。クセのない柔らかなお湯質ですね。
水風呂は、とにかく冷たい!北海道の水風呂はホント冷たいところばかりで、慣れるまでは足をつけるのも怖いくらいでしたから…苦笑。浴室の空気循環が少ないため、お湯の温度以上に熱く感じ温まりやすいので、水風呂を活用できないと長湯は禁物です。
まさに(極寒のオホーツクで働く)海の男の湯でしょう!
まとめ
夫婦共々念願叶った流氷、
そしてガリンコ号乗船となりました。
写真や映像で見てきたソレとは異なるものがあり、もっと氷山のような塊などがあるのかなと期待していた自分がいました。意外とガリガリではなくシャリシャリと、砕くというよりも掻き分けるという方が合う印象でした。もしかしたら、温暖化の影響か流氷が年々少なくなってきているということで、薄くなりつつあるのかもしれません。2024年1月16日より運行が開始されていますが、18日現在ではまだ沖合の方に流氷が確認できる程度だそうです。流氷の観れる日がこれからも続いていくことを願っています。
寒さ厳しくなればなるほど恋しくなるのが温泉です。
ガリンコ号乗船後に冷え切った身体を温めるにはちょうど良い距離(約4Km、車で約10分)にある紋太の湯。
残念ながら温泉ではないのですが、紋別大山の伏流水を使用したクセのない柔らかなお湯質。冬期は露天風呂には入れないものの、モクモクでアツアツのお湯に浸かれば芯から冷えた身体も瞬く間にヒートアップします。逆上せる前に、キンキンに冷えた水風呂で心も身体も整えれば、極寒のオホーツクでも耐え抜く男になれる…かも!?