ふづきです。
日常のひとときが充実すると
”やりたいこと”や”したいこと”が増える贅沢
限られる時間の中で
優先順位をつけるのが苦手な自分は
押し込むだけでは閉まり切らない
旅行鞄のよう
時には仕分けや圧縮のような
ひと工夫を覚える必要も
行動すると気付く
憂慮するよりも明瞭な現実
毎日が”難しい”けれど
”楽しい”ということを
はじめに
<2021年11月>
東京湾フェリーターミナルから四国徳島へ上陸し、
嫁のさつきと共にぷちキャンカーでめぐる夫婦旅。
船旅と車旅を合わせて9泊10日のロングラン♪♪
乗船日から数えて、この日は6日目の15時頃となります。
ー 前回までの簡単な流れとリンクはこちら↓↓ ー
① 初日は18時間の船旅からスタート
② 2日目と最終日は徳島上陸、名物満喫の徳島で車中泊
③ 2日目の夕は夕陽の待つ恋人の聖地へ
④ 2日目の〆は高知名物で晩酌、そして車中泊
⑤ 3日目の朝は坂本龍馬と桂浜散策
⑥ 3日目の昼は神秘的な仁淀ブルーと郷土料理
⑦ 3日目の夜は珍しいカルスト高原で車中泊キャンプ
⑧ 4日目の朝昼は沈下橋とかつおたたき丼
⑨ 4日目の夕は絶景穴場スポットに寄り道
⑩ 4日目の夜から5日目の夕までは、
道の駅すくもでの車中泊から島の宝100選の絶景”沖の島”
⑪ 5日目の夜から6日目の朝までは、
希少な硫黄泉の”秡川温泉”と”道の駅なかやま”での車中泊
⑫ 6日目の昼は美人の湯として名高い”鈍川温泉”
今回のメインは、
愛媛県の括りでは収まらず、四国の名所と言っても過言ではない”道後温泉”。
にわかの自分が語るには恐れ多い場所…笑
同時に、説明なんていらないくらいな有名どころ!
振り返った時に「こんなところだったな」とすぐに思い起こすことの出来るものになったら良いなという気持ちでいます。
四国の温泉めぐりではココは外せない!
一度は足を運んで損はない場所!!
”完成され過ぎた”街並みと雰囲気をもう一度…♪
“鈍川温泉”から”道後温泉”へ
”鈍川温泉”は、
同じ愛媛県でも道後温泉とはまた違った魅力がありました。
ひっそりと佇む
そんな言葉が似合う、個人的には好みな立地でして。観光地というよりは療養地と言いますか、羽を休めたいときにはこのような趣きよりは落ち着きのある場所が良いなと感じました。温泉スタンドや湯神社は、その在り様が素敵でした。
唯々残念なのは、今現在(2023年8月時点)でもこの鈍川温泉ホテルは臨時休業*1だということ。その前に立ち寄れて良かった思いと共に、これからを心配してしまう気持ちで一杯です。同じお湯でもその扱い方、魅せ方ひとつ同じ場所はないと思っています。また四国旅が出来たら、立ち寄れたらいいなと願う所存です。
・“鈍川温泉”から”道後温泉”の地図
出典:Googleマップ
・補足
国道317号経由で、約45分(31.9km)。温泉めぐりをすると、大概細い路地や山道を通ることが多くなります。それはそれで旅をしている実感が湧くので、夫婦ともにその道中も楽しんでいます♪
道後温泉
駅舎ひとつで…
とは言い過ぎのように聞こえますが、この写真を見ると道後温泉を散策した日のことを思い出します。かつて千円札にも描写され代表作の「坊ちゃん」でも有名な夏目漱石や、誰もが一度は耳にしたことのある俳句「柿食えば…」でお馴染みの正岡子規のゆかりの地。(詳しく知りたい方はGoogle先生に聞いてみて下さい。)散策すると色々なところでその所以を知ることが出来ます。
今思うと、歴史に興味があったらもっと楽しめたんじゃないかと思いましたし、単純に温泉だけめぐるには勿体ないくらいの場所だったのかもしれませんね!
昼の街歩き
意外と路面電車の走る地域は多いんだな…
鹿児島や札幌に足を運んだ時には「珍しいな」と驚きを隠せませんでしたが、何度か目の当たりにすると「意外と走ってるんだな」という印象に変わっていきました。どの地域でも乗り方は同じようで、大人(若しくは子供)料金でどこで降りても同じ一定の料金システム。バスや通常の電車と異なるので慣れていないと戸惑います。
ラッピングがその地域ごとに特色があって面白いですよね♪
今回はいわゆるチンチン電車(路面電車)で周ることとしました。
チンチン電車
色々なバリエーション豊富で、見ているだけでも楽しめます!
料金システムが分かりやすいですし、バスを使うよりも低料金だったので行き先だけ間違えなければ安心して乗っていられます。
昭和生まれの自分にはなじみ深いボタンですが、この写真だけ見るとバスにしか思えないから不思議です。
内観を見てもバスに見えてしまうのは自分だけでしょうか?
路面を走っているので、タイヤで走るかレールを走るかの違いだけ…ってバスバスしつこいですね。笑
歩き心地だけでなく、妙に落ち着くのもこの板張りなせいでしょうか。自然素材はやっぱり良いですね♪
駅舎(昼)
自分たち夫婦は、晴れ男と晴れ女で知られていますが(自称)、この日も綺麗な空を拝むことが出来て良かったです!
”坊ちゃんカラクリ時計”と”坊ちゃん列車”
夏目漱石が愛した街…
マッチ箱のような汽車だ
という言葉を残しているのは、面白い表現でとても分かりやすいですね!同じ言葉を記す者として、流石だなと感服します。
道後放生園足湯
道後温泉の名の如く
源泉を掛け流した足湯が用意されています。
この時期(11月初旬)はまだ寒さはあまり感じませんが、旅の疲れは足元から。温めて気持ちも癒されそうですね。アルカリ性の単純温泉なので、踵がスベスベになりそうなお湯質です。クセがないので万人が入れそうです。冬の駅前は、きっと湯気が素敵なアクセントになるのを容易に想像できます。
温泉むすめ
確か福島県の飯坂温泉にも温泉むすめがいたような…。
温泉むすめって公式キャラクターなんですね!
全国の温泉地を盛り上げるべく、その地域の温泉をモチーフにしたキャラクターと声優さんが頑張ってくれていたことを知りませんでした…スミマセン。
onsen-musume.jp
自分たち夫婦も全国各地の温泉を実際に入って、その良さや特質、良し悪しのみならずのリアルを残せて行けたら良いなと思っています!
商店街(昼)
商店街の賑わいは、その地域の力強さだと思っています。
どんな状況下であっても、地元の人ないし余所から来たくなるような魅力を発信できている強さ、元々の魅力を差し引いても強いなと感じました。何がそこまで人々を引き付けるのでしょうか?そんなことを考えながら見て回っていました。
空の散歩道と駐車場
駅から商店街を通り越し、一度道後温泉本館を素通りして向かう先は、その名も”空の散歩道”。駐車場も併設しているので、車で来た方はこちらに停めて散策すると良いかもしれません。
・地図
出典:Googleマップ
・補足
ここの駐車場を中心にスポットが広がっているので、とても勝手の良い場所となっています。次回車で来た際にはここに停めさせてもらおうと思いました!
空の散歩道『足湯』
先ほど駅前にあった道後放生園足湯と同じ泉質。
大きな違いは、ここからの眺めが最高だということ。昼間もさながら、夜はさらに魅力が増します。
実際訪れたのは2021年の11月初旬。
この時から道後温泉本館(写真の中心に映る建物)の保存修理工事が進められていました。2024年12月頃完了する予定となっています。本来の姿ではありませんでしたが、その一角を見ただけでもポテンシャルの高さを感じ取ることが出来ました。
道後温泉=道後温泉本館
結び付く理由が分かる気がします。
夜の湯上がり散歩
昼間見たソレとはふた味違う雰囲気
散策をしていると、
あっという間に時間が過ぎていきました。
足湯だけでは物足りず、見るだけではお腹は満たされないのが人の性(サガ)。
再び駅前から温泉と旨い店を探しに出ることとしました。
道後村めぐり
当時の道後村とは…
現在の駅舎は昭和61年(1986)に再建されたもののようですが、明治44年(1911)当時の雰囲気を伝えるために、洋風モダンな造りにしたそう。
1世紀以上前に
自分たちがココを訪れていたとしたら…。
きっと同じように手を繋ぎながら、他愛のない会話で一喜一憂しながら満喫するのでしょう。
商店街(夜)
昼間の賑わいは感じなくても、
すべての店先から零れる輝度の強さはやはり…
道後という街の潤いを象徴するかのよう。
感の良い方は薄々気が付いていることでしょう。
温泉(〇〇の湯・椿の湯・飛鳥乃湯泉・霊の湯)
やっとお目当ての温泉に着きました…
りらっくまの湯…
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
ああ、温泉ではありませんね。
危うくタオル片手に入りそうになりました…。
道後温泉には日帰りの入浴施設が3つあります。
そのうちの1つ、椿の湯。
3つとも同じ泉質(アルカリ性単純温泉)の源泉をそのまま掛け流した贅沢な入浴施設となっています。三者三様、趣きの異なった造りを楽しめるようです。今回の旅では、道後温泉本館(霊の湯)のみ入浴させて頂きました。次回立ち寄った際には入り比べをしたいと思っています!
・名称 椿の湯
・所在地 愛媛県松山市道後湯之町19-22(飛鳥乃湯泉隣接)
・TEL 089-935-6586
・営業時間 6:30~23:00
※札止め22:30
・定休日 なし
※年末臨時休業あり
・利用料金 大人450円/小人150円
※別途ロッカー代10円
・利用時間 1時間
・補足① シャンプー類なし。持参か購入。ドライヤー有料。
・補足② 道後温泉はすべて源泉掛け流し(アルカリ性単純温泉)
・公式サイト
dogo.jp
・地図
出典:Googleマップ
飛鳥乃湯泉は入るだけでなく見て楽しめる
中庭がアート作品となっていて、夜にはライトアップされ賑わいを魅せていました。お湯だけを売りにするだけでなく、目で見て楽しめるという他の温泉地とは一味違ったアプローチは面白いですね!歴史を感じさせて尚且つ現代アートとは…。ここでもポテンシャルの高さが窺えます。
・名称 飛鳥乃湯泉
・所在地 愛媛県松山市道後湯之町19-22(椿の湯隣接)
・TEL 089-932-1126
・営業時間 6:30~23:00
※札止め22:30
・定休日 なし
※年末臨時休業あり
・利用料金 大人610円/小人300円
・補足① シャンプー類は備え付けあり
・補足② 道後温泉はすべて源泉掛け流し(アルカリ性単純温泉)
・公式サイト
dogo.jp
・地図
出典:Googleマップ
道後温泉と言われて想像するのは、
この歴史情緒感じる建造物…
道後温泉本館は今現在(2023年8月現在)も保存修理工事中ですが、入浴することは可能です。今回の旅ではこちらで日帰り入浴させて頂きました。ちなみに読み方は『霊(たま)の湯』なんです。ずっと「霊(れい)の湯」と呼んでいました…汗
・名称 霊の湯
・所在地 愛媛県松山市道後湯之町5-6
・TEL 089-921-5141
・営業時間 6:30~23:00
※札止め22:30
・利用時間 1時間以内
・定休日 なし
※年末臨時休業あり
・利用料金 大人460円/小人160円
・補足① シャンプー類なし。持参か購入。
・補足② 道後温泉はすべて源泉掛け流し(アルカリ性単純温泉)
・公式サイト
dogo.jp
・地図
出典:Googleマップ
『霊の湯』に入ってみて…
平日にも関わらず、なんと2時間待ち。
人気があるのも理由のひとつですが、
徹底した感染対策と人数制限をしているため。
浴槽は石造り
翌々調べると、石は石でも浴室は花崗岩の中でも最高級の庵治石や大島石が、壁には大理石が使用されているとのこと。ただならぬ雰囲気を感じたのはそのせいですね!
明治32年から変わらない姿。
男湯は2つの湯口から、女性は1つの湯口から透明な無味無臭の源泉が掛け流されています。アメニティーは皆無で、昔ながらの共同浴場をそのまま残しているようです。
お湯はキシキシ感はなく、一見何の変哲もないお湯と感じますが、湯上りは肌がスベスベになる美肌の湯でした。
名物を食す
温泉に入るとお腹が空きます。
ふらっと歩くと美味しそうなお店ばかり!
その中でも安価でいかにも美味しそうな佇まいの居酒屋を発見しました!
その名も『福福亭』。
松山名物の宇和島風鯛めしが1100円!*2これは頂くしかないですね♪
・名称 福福亭
・所在地 愛媛県松山市道後湯之町14-16
・TEL 089-934-5412
・営業時間 17:00~0:00
・定休日 不定休
・地図
出典:Googleマップ
道後温泉本館『霊の湯』から歩いてすぐなので、湯上りにふらっと立ち寄れます。最高の1杯ですね!!
松山の宇和島風鯛めしは、ご飯と鯛の刺身がセパレートになっているようです。なので、刺身定食としてそのまま食べるかと思いきや…。店主のおねーさんから美味しい食べ方を教わりました!
まず、
①新鮮な鯛の刺身をタレに浸す
②浸した鯛の刺身をホカホカのご飯に載せる
次に、
③タレを浸した鯛の丼ぶりの中心に黄身を載せる
④さらに追いダレをして…
⑤黄身を崩して鯛に絡めながら、ご飯といただきます!
もう言葉にならないくらい
トロっと甘くて旨い!
一口一口を噛み締めながら…
隣で嫁のさつきは一気に平らげていました…笑
まとめ
愛媛県の代表地と言っても過言ではない、道後温泉。
日本最古と言われる道後温泉のシンボル的存在の道後温泉本館。日本の公衆浴場としては初めて国の重要文化財に指定されるなど、非常に魅力的な温泉地となっています。歴史上の多くの著名人が愛したと言われるこの道後温泉は、1日2日では計り知れない程の理由が散りばめられているようでした。
感の良い方は気付いていると言いましたのは、
路面電車ひとつ、駅舎ひとつ、建造物ひとつ、名物ひとつ、もちろん温泉も然り。どれを切り抜いても、どれを飾っても、”完成され過ぎている”と思いませんか?嫌味な意味合いではなく、絵になると言いますか…。言葉を探すとどれも違うような気がしますが、単純に『唖然としてしまう』んです。
好きか嫌いかの好みの話で甲乙つけるのは勿体なく、良し悪しの順位で決めるのも何だか違う。いくつもの温泉をめぐり歩きしましたが、自分たちのような純粋に”温泉を嗜み満喫する”には敷居が高すぎるような感覚に陥るような、別物という表現がしっくりくる場所のように感じました。ひとつひとつがホント素晴らしかったです。
保存修理工事が完了するのが2024年12月。
どんな姿を魅せてくれるのか、楽しみでなりません。
今や北の果てから、また足を運べる日まで…。