ふづきです。
幾分、過ごしやすい気候へとなりつつある頃。
まだまだ氷点下が続き、ホワイトアウトなんて所もありますが…。そんな中、一足早く春の訪れを感じさせる話が耳に入りました。静岡の伊豆では、早咲きの河津桜がすでに見頃を迎え、荒んだこのご時世に明るい話題を咲かせてくれればいいなと思ってしまいます。散り際の桜の木の下で、美味しいお酒でも飲み交わせれば良いのですが、当分お預けのようです。4月を迎えれば、ソメイヨシノも花開く頃。気温と共に、気持ちも少しずつ上を向いていきたいと思っています。
今出来ることで、1日1日を楽しまなきゃ勿体ないですからね♪
はじめに
<2020年12月>
鹿児島と言えば…
でおなじみの桜島へと向かいます。
霧島温泉郷の湯けむりも凄かったのですが、桜島のてっぺんから噴き出しているあの煙には驚きました。地元の方曰く、噴火ではないよと。余所者からしたら噴火でしょと。
この地域の天気予報には、晴れや雨以外に風向き予報があるようで。風の向きによって「今日は外に洗濯物が干せる」やら「今日はやめておこう」やらと、大事な指標となっているようです。と言うことは、常にあの程度の噴煙が出ているということ。その地域にはその地域での生き方があるのだなと、知らなかったことが多いことを改めて感じさせられました。
桜島へ向かう
路面電車で水族館口へ
北海道の札幌でも見掛けた路面電車。
通称チンチン電車とも呼ばれるほど愛嬌があり、レトロなフォルムがむしろ新鮮でカッコ良さすら感じてしまう。いわゆる電車慣れしてしまっているため、改札も踏切もないことに動揺してしまう。お金はどうするんだろう…そもそもどこから乗れば良いんだろう…と。
電車よりもバスに近いのだろうか?
そんな気持ちにさせるような運賃表。初めて見る人には一瞬戸惑うような表記ですが、単純に、片道どこまで乗っても大人(12歳以上)は170円ということ。そう考えると、バスや電車よりも安く感じてしまう。地元にも路面電車を走らせてもらいたいものです。
この光景は見慣れないと怖かったりします。なんせ、車線の多い道路のど真ん中に線路が引かれていて、走る車に挟まれているかのような感覚になるからです。日常って不思議なものですね。どんな物事でも、毎日の習慣となればそれになりますからね。
この水族館口は、
桜島へのフェリー乗り場に一番近い駅です。
・フェリーターミナルまで徒歩8分程
出典:Googleマップ
桜島フェリーターミナル
時計の針はすでに午前10時40分。
朝一番で出発して朝から桜島を巡ろうと、昨日嫁のさつきから何度も言われていました。苦い思い出が蘇ってきました…。
いやー、鶏の刺身に芋焼酎は最高ですねー。
度数が高いはずなのに、サラッと、キリっと、けれどスーッと透き通るような喉越し。後からふわっと芋のクセのある香りが口の中に広がる感じが堪らない。それを加速させるのが地物の鶏の刺身。新鮮なものは新鮮なままで頂くのが一番美味しいです♪
と言うことで、
はい、完璧に呑まれました。
乗船していないのに揺れる揺れる。
でも、そんな様子を見せたら怒られるので平静を装っていたのですが、嫁の目つきがすでに恐い…。この時間になっている時点でアウトでした。ごめんなさい。
しばらくの間、言葉少なに、
良い写真も撮れなかったことは言うまでもありません。
・公式サイト
桜島フェリー|桜島フェリー
よりみちクルーズ
簡単に説明すると、桜島へ向かう船には「定期便」と「よりみちクルーズ」の2便あり、定期便は直通便。その為、約15分で桜島まで連れて行ってくれる。よりみちクルーズはその名の通り、寄り道をして船からの眺めを楽しみながら桜島まで向かうので、約50分の船旅を楽しめるというもの。定期便は片道200円、よりみちクルーズは片道600円と3倍違う。
ちなみに、定期便は24時間運航していて、更には車も乗せて行くことが出来るため、船旅と車旅を両方楽しむことも出来る。よりみちクルーズは1日1便のみ。意外とレアなタイミングに巡り会えたのかもしれない。
現在時刻が10時40分、よりみちクルーズの出発時刻が11時10分。これは巡り合わせかもしれないですね。(ラッキーだと嫁に伝えたら、更に不機嫌になったことも言うまでもありません。)
直通なら約15分で行ける船にしてはだいぶ大きいですよね。それもそのはず。乗客の他に車も乗せて行くことが出来るからです。新潟の佐渡島へ初めて車を乗せて行った時を思い出しますが、愛車と一緒に旅が出来ることは嬉しいことですね!今回は、車は乗せずにバスで巡る予定です。
船内の様子
4階建ての広い船内。周ってみたかったけれど、それどころじゃなかったのが悔やまれるところ。次回の楽しみに取っておきます。
二日酔いにはこのくらい開放的な方が心地良かったりします。公式サイトの説明にもありましたが、ホント揺れは少ないです。船酔いが苦手な人でも大丈夫そうなくらいです。3階のスペースは扉で閉め切れるので、この12月の時期だと温かく過ごせるため人気となっています。
眺望
船上から見る船も、なかなか乙ですね。
第○○桜島丸、という名称以外にもチェリークイーンなどの愛称が付けられているところが、普段の日常に溶け込んでいる証ですよね♪仲間と言うか、相棒な感じがして頼もしい感じがします。
50分もの船旅を終えて、結局撮れたのはチケットの写真とほぼ同じ桜島。昨日飲みすぎなければ、もっと楽しめたのに…。今回だけでは周り切れず、行きたい場所(バスの本数が少なく、公共機関では行きづらい場所)を見つけたので、次回は車を乗せてリベンジしたいと思います!
桜島へ到着
この看板を見ると、島に来たんだな…という気持ちになる。船から降りると、真っ先にこの看板を探してしまうのは、きっとそのせいかもしれません。
島のターミナルって、船が出航、到着するとき以外はホント閑散としてますよね。それでいて、時間が近づくとどこからともなくゾロゾロと集まってくる。旅人よりも、仕事などの日常の一部分という様子で、静かにいつものルーティーンをこなしている感じ。その違和感を肌で感じることが、言葉に出来ないような経験値となっていくんだろうなと。自分ではそう思っています。
バスに乗る
時計と睨めっこしながら北側をめぐります。
桜島港から市営バスに乗車し出発。島にはいくつか温泉があるため、今回は地元民の愛用している『白浜温泉センター』へ向かいます。もちろん源泉かけ流しなのでワクワクします♪。
穏やかな島の風景を眺めながら、時折シェルター(噴火が多いことを物語っている)のような停留所を横目に通り過ぎながら…、ほとんど乗客の居ないまま進んでいく。このバスで合っているのか、とても不安になるひととき。
・・・
ゆっくりと走ってくれたのか、約15分が倍に感じたような…、270円で目的の『温泉センター』のバス停へ到着しました。
さくらじま白浜温泉センター
これもワクワクするような雰囲気を醸し出していますね!期待させないような、そんな風貌の方が意外と面白いポテンシャルを秘めていたりしますから。宮城県の鳴子温泉の共同浴場にも、そんな造りの温泉があった気がしましたが…今でもあるでしょうか。
詳細
・名称 さくらじま白浜温泉センター
・所在地 鹿児島県鹿児島市桜島白浜町1269
・TEL 099-293-4126
・営業時間 10:00~21:00
・料金 大人390円小人150円
・家族風呂 有(1時間1100円)
・定休日 毎月10日(土日祝日の際は翌日)
・駐車場 有
・泉質 塩化物泉
・泉温 58.6度
・pH 6.6
・補足 源泉かけ流し
・公式サイト
さくらじま白浜温泉センター|鹿児島市
・地図
出典:Googleマップ
内観
外観は体育館のようで、中に入ると公民館のような雰囲気すら感じる。天井が高く開放感がある。全体的にコンクリートの造りであり、どんなお湯が待ち受けているのか想像がつかない。
地元民から愛される施設と伺っていたように、地元のおじいさん、おばあさんが車で数名来ているよう。お元気で何よりです!
地物販売コーナー
さつき「どのミカンが一番美味しいですか?」
ふづき「え?」(誰のミカンが美味しいって答えづらい気がするけど…)
店員のおばさん「ん~、○○さんのミカンが甘くて美味しいと思うけどね!」
ふづき「あ、そうなんですね…」(正直者だな…)
さつき「じゃあ、それにします!」
この先の『溶岩なぎさ公園足湯』(後日公開予定)でミカンを頂きましたが、小ぶりな割にとても甘くて美味しかったです!この場を借りて、あのおばさんにありがとうと伝えたいです。
脱衣所
男女別の暖簾を潜ると、広い脱衣所がある。
ロッカーは数が多く、無料で鍵もついているため100円を忘れても安心♪意外と、小銭を持っていなくてあたふたすることってありますからね。
これで390円は、ホントお得です!
巷のスーパー銭湯だったら1000円程度取られるところを、サンキューですね♪ただ、油断していると忘れがちなシャンプー類が備え付けられていないので、常備しておきたいです。
浴室
脱衣所だけ見ると福祉センターの入浴施設のようですが、浴室へと足を踏み入れると…。鼻に香る塩生臭さ。強塩化物泉のような塩っ気を真っ先に感じます。さすが海の温泉と言ったよう。見るからに濃い、黄土色と言うか茶褐色のお湯は、舐めると塩辛く肌にヒリヒリ感を覚えるほど。濃い~温泉は大好物なので、ひとりでニヤけっぱなしでした。
アメニティーなど備付けはないものの、それ以上の満足感をもたらしてくれます。泡風呂、電気風呂、熱湯、温湯、浅湯、サウナ室、水風呂、露天風呂と。特製幕の内弁当のようなメンバーで迎え入れてくれました。個人的には内湯の源泉付近の熱湯が好みでしたが、陽射しを感じながらの露天風呂も、塩化物泉なだけに海辺で寝そべっているかのような気分で入れたので贅沢な時間でした♪12月の潮風がこれまた気持ちが良く、地元の方御用達ということに納得しました。露天風呂から仁王立ちして外を眺めたら、民家から丸見えでしたけどね…笑。
毎日でも来られるなら来たい!
お得な情報
鹿児島めぐりの途中で知りました。
とにかくいろんなところをめぐりたい!という方は必須アイテムです。先ほど、桜島の北側を巡ったのもそれが理由。北側は市営バスが運行していますが、南側は市営ではないのでチケットが使えません。フェリーや路面電車はこれで乗り放題なので、旅の幅が広がること間違いなしです。内容はチケット売り場で確認した方が良いですが、実は購入したその日と次の日まで使えるという…。
絶対お得な乗り放題チケット『CUTE』。
各チケット売り場で購入可能です。
大人1200円ですよ♪
・参照サイト
鹿児島市街地&桜島観光なら バス・電車・フェリー乗り放題の「CUTE(キュート)」のコスパが最強! | 特集 | 【公式】鹿児島市の観光・旅行情報サイト|かごしま市観光ナビ
まとめ
思い起こすと悔いが残る桜島でしたが…(飲み過ぎた自分が悪いのですが…)、載せられないほどのスポットが沢山あります!見たかった場所、入れなかった温泉もあるので、もう一度リベンジしたいと企んでいます。
それはさておき、
路面電車は滞在していた限りでも数種類確認していて、どれもカッコいいなと思いながら眺めたり、乗り込むと子供のように嫁のさつきが席に膝を乗せ外を眺めていたのが印象的でした。路面電車は人とロマンを乗せて走っています♪
行き先に迷ったとき、
鹿児島駅で親切に何度も説明してくれた駅員さんには今でも感謝しています。親切な方が多い印象を受けました。
桜島フェリーは、一度はよりみちクルーズも良いかと思います。約50分ではありますが、これからどこまで行くのだろうと、船旅をしばしの間満喫することが出来ました。桜島は、やっぱり噴火しているようにしか見えませんでしたが…(噴煙が高く伸びていると、ちょっと恐怖です)。
白浜温泉センターは、ぜひ利用してみて下さい!地元民の憩いの場でもあり、生活の一部分でもある入浴施設。毎日でも利用したくなる理由と、人とお湯の温かさを普段の日常よりもより感じることが出来るかと思います。お湯の塩辛さは、肌の引き締め効果だけでなく、デトックスや湯冷めしにくい保温効果も兼ね揃えています。新鮮な空気と源泉に、癒されること間違いなしです♪