ふづきです。
10月に入り、
うだるような暑さも湿度も峠越え。
青々しい木々は
一足早く衣替えを済ませ、
寒さ厳しい高地では
雪の便りも届いたよう。
年を重ねると共に
「歩く」から「駆ける」へ。
感覚というのは、
どれだけポジティブなのか。
何もしない1日が
忙しい日々よりも短い今日。
思い巡らす時間だけは、
誰にも邪魔できない
時の空間として…。
はじめに
<2021年 10月~>
東京湾フェリーターミナルから四国徳島へ上陸し、
嫁のさつきと共にぷちキャンカーでめぐる夫婦旅。
船旅とくるま旅を合わせて9泊10日のロングラン♪♪
その上陸してからの初日を、
まさに駆け抜けましたね。はい。
今回は高知県の台所?!『ひろめ市場』に足を運びました。
徳島県名物『徳島ラーメン』を超える名物に出逢うことは出来るのか。
はたまた違った魅力を見せてくれるのか…?
旅の楽しみの大きな一つである【食】を満たしてくれる存在は欠かせませんね♪
www.fuzuki-satuki.com
www.fuzuki-satuki.com
これまで と これから
前回同様、
タイムテーブルを整理してみます。
19:30頃 東京(有明) 出港
↓ ↓
13:20頃 徳島(沖洲) 着港
(ここから四国くるま旅のスタート)
13:30頃 徳島(沖洲) 出発
↓ ↓
14:00頃 徳島宝ラーメン 着
14:20頃 同上 出発
↓ ↓
15:40頃 道の駅宍喰温泉 着
(ここまでが前々回までの内容)
15:50頃 同上 出発
↓ ↓
16:40頃 室戸岬 着
(ここまでが前回までの内容)
17:30頃 同上 出発
↓ ↓
19:30頃 ひろめ市場 着
↓ ↓
21:30頃 就寝
(今回の内容)
・徳島港から(寄り道込みの)ひろめ市場へのアクセス
※出典:Googleマップ
時間と地図で改めて見てみると、
もったいないほどかっ飛ばしてるなと思いますね…汗。
徳島県には見どころは沢山ありますが、なんせ時間が足りない足りない。
県ごとで毎回足を運んでじっくり満喫した方が、それはそれで満足できる!と思ったほど。でも、きっと、余所から足を運ぶからこそ魅力を感じ、近くにいたら「いつでも行ける」と思い足が遠のいてしまうことは良くあることですし。「なかなか遠くて行けない」距離だとまとめて行ってしまう、という気持ちも分からなくないですね。
ホントムズカシイ難題デス。
高知県は、今回立ち寄る『ひろめ市場』のグルメジャンルだけでなく、
今後UP予定のキャンプや温泉、島など多岐にわたり見どころがある県となっているので、くるま旅のみならず幅広く楽しめる県なのかなと感じました。
ひろめ市場
昭和の雰囲気漂わす…かと思いきや、
平成浪漫商店街というサブネーム。
少し調べて見ると、
「ひろめ」の由来 土佐の高知の高知城と言えば、土佐藩主山内家。
その土佐藩の家老であった深尾弘人蕃顕(ひろめしげあき)は、幕末の時代4代の藩主に仕え寛大で侍達の能力を活かすことに長けた名家老と伝えられています。
彼の屋敷が姿を消した維新後も、この一帯は市民から親しみを込めて「弘人(ひろめ)屋敷」と呼ばれてきました。
引用元:ひろめ市場 より
URL:https://hirome.co.jp/
平成10年に、商店街の活性化を目指し建設されたのが始まりのよう。
歴史は苦手分野だったので詳しく存じ上げないのですが、
能力を活かすことに長けていた家老という、皆から慕われていたのだろうと無知な自分でも想像が出来ます。今もなお名を残し、地域住民のみならず自分たちのような遠方より足を運ばせる魅力を感じさせる『ひろめ市場』という場所。当の本人が知ったらどう思うのでしょうか。自分だったら、グフグフと内心笑いが止まらないほど嬉しく感じるほどですが…。皆が喜んでくれるなら、とスマートに見守っているかもしれませんね。
詳細
・名称 ひろめ市場
・所在地 高知県高知市帯屋町2丁目3-1
・TEL 088-822-5287
・営業時間 10:00~23:00(日曜のみ9:00~23:00)
・定休日 不定休
・公式HP https://hirome.co.jp/
・地図
※出典:Googleマップ
・補足
『ひろめ市場』は鮮魚店、精肉店、雑貨屋、洋服屋、飲食店などが集まったいわゆるショッピングモールのような店舗となっています。
店内の様子
いいね!
と、何も知らずにも感じるこの良さ。
何がいいのか…を説明すると長くなりますが、とにかくすでに「旨そう」ですよね?分かります??分かったあなたはふづき通ですね!
この妖美な灯に誘われて集まる民衆たち。
自分たち夫婦もすでに時遅し。
テンプテーションに惑わされ、勝手にフワフワと足が動き出します。
ここの飲食店は、
各店舗にテーブル席があるわけではなく、
食事用のテーブル席が用意されており、各店舗で各々が食べたいものや飲み物を購入して食事をするスタンスとなっています。フードコートと言った方が分かりやすいかもしれませんね。
先に言っておきますが、
財布のヒモが緩むので注意!
割安・格安というよりも、
高知の名物・旨いものがまとめて食べられるところ、
と思った方が良いと思います。
魅了する 炎
これは一発芸ですか?
いいえ、違います。曲芸です。
…んなわけありません。笑
そういうサービスはしていないお店ですが、
ガラス越しに見ても熱量に圧倒されます。炭焼きではなく、藁焼き。これでカツオを炙っているのが高知流ないし土佐流。
カツオは高知県の県魚であり、カツオのたたきはもともと漁師が船上で食べていたまかない料理だったそう。鮮度が落ちたカツオを食べるために炙ったことが始まりのようで、叩いて味を馴染ませる料理法から「たたき」と呼ばれたのが発端と言われています。
土佐の味で乾杯
かんぱーい♪
嫁のさつきは、地ビールやら赤やら黒やらのビールは苦手らしく、今回の『すだちビール』も…だったよう。自分(ふづき)はこのすだちが入ったことによるフルーティーな爽やかさが喉から鼻に抜け、ビール特有の生臭さや苦味が緩和されて、何よりも飲みやすさに徹したビールかもしれない。ビールが苦手な方でも柑橘系のサワー感覚で楽しめ、脂モノを食べた後でもリセットしてくれそうな気分にさせてくれる。個人的にはアリなビールですね♪といった感じ。
これが土佐の味か…
うんうんと…しみじみ浸っている間に、
嫁のさつきは旨いものを探しに旅に出たのでありました。
酒の肴
お互いに店内をめぐり、旨そうなものを集めてきました。
(ホント気を付けないと財布が空になるまで食べそうになります)
どの店の品々も旨そうなものばかりでして。
鮮度が良いのか自分の目には光って見えました…笑
すだちビールのお供に、
・どろめ(生しらすのこと)
・アジの刺身(嫁の好物)
・ウツボの唐揚げ(高知の珍味)
・カツオのたたき(高知の名物)
その他諸々…
をチョイスしてきました。
どのお店からも買って持ち運びしやすいよう、その後の破棄もしやすいようにプラの容器が使われています。食器を洗う手間を省け、配膳・下膳の労力の削減を考えると理に適っているのかもしれませんね。
カツオのたたき
結論から申し上げますと、
濃厚です。
臭みがないのが「たたき」の特徴ですが、
藁でファイヤーすることにより短時間でギュッと旨味を閉じ込め、ほど良く脂が溶け残ります。何もしなくても旨い土佐のカツオが、自身の旨味脂を纏わせ、ほんのり藁の香りを残しながら香ばしく焼き上げた表面は焼き魚のメリットだけを取り込んだよう。食べる前から(目と鼻で)認識し、直前に染み出る脂と人肌くらいの熱量、口に入れたらカツオ特有のねっとり感と甘み、折り重なる香ばしさ。思い起こすだけで唾をのみ込んでしまうようなウマさ。最高な肴ですね♪
どろめ
いわゆる「生しらす」のことですが、
『どろめ』とは初めて耳にしました。
海で泥の中から目だけ出していることから『どろめ』と呼ばれているようですが、見た目に反したような名前にギャップ萌えするような旨さは反則ですね。生しらすは淡路島の特産品として知られていますが、多くの県でも食べることが出来る昨今。嫁のさつきの大好物のひとつでして、責任を持って夫ふづきが選んできました。『どろめ』として売られていたので気付かなかったのかもしれませんね。
鮮度が命の生しらすこと『どろめ』。生臭さは全くなく、プリっぷりな舌触りと確かな食感。まるで舌の上を泳ぐかのように喉へと飛び込んでいく様は、成長したイワシの如く。1匹1匹の存在感はもとより、それらがしっかりと味として伝わってくるのが、旨い証拠だと思います。
嫁のさつきの好物、アジの刺身。
店内の刺身は鮮度が良くて、味が良い!笑
夫婦の酒の肴の中では、割と多く登場する魚のひとつだと感じております。独断と偏見による刺身人気ランキングではトップ5に入る人気魚でしょう。はい。
焼きサバ寿司
しめ鯖は若干苦手意識がありましたが…。
これは抵抗なく美味しくいただけました。まさに焼きサバとご飯!
好みがあると思いますが、
焼くことで魚特有の臭みがなくなり、旨味の凝縮された脂がシャリに染み渡り、青魚が苦手な人でもこれなら食べられそうな一品ですね♪
ちなみに焼きサバ寿司は福井県が発祥だそうです。
シラナカッタ。
鯛めし
鯛めしのモリミツさんちの『鯛めし』。
嫁のさつきが買って来てくれたのですが、気付くと行列が出来ていたようで…。タイムセールで破格な値段で売られていたようです。(100円台だった気が…)
お酒を呑むと小腹が空くのは自分だけでしょうか?
鯛の味が染み込んだ鯛めしは、それだけで贅沢な気分にさせてもらえる代物。鯛めしでいただくウツボの唐揚げ。旨い以上に、幸せを感じますね!あ、ウツボの唐揚げは、もの珍しさで購入したのですが、唐揚げにすると何でも同じに感じてしまう…。それはそれで旨いし酒のアテにピッタリです。
〆の○○
やっぱり呑んだ後の〆はラーメンですね!
何ででしょうか?昔はよく終電後の電柱の麓で見かけた…
でも無性に食べたくなるんですよね♪
しかもお手頃なお値段で紹介されていると尚更…。
ラーメン1杯600円って、安いですよね!
はちきん食堂さんのラーメンは食べたことがなかったのですが、
今回みたいに旨いもの尽くしで口の中が混雑している時には、こういうシンプルな鶏ガラ醤油ラーメン(はちきんラーメン)がピッタリ♪うまく胃の中を収めてくれる安心感がありました。
〆の〆で、カツオの巻き寿司も別の店舗で半額でいただきました。何でも半額は嬉しい!ここでしか食べられないものをここで食べる。それこそ旅の真骨頂。
ひろめ市場さん、
ごちそうさまでした!
駐車場
ひろめ市場に一番近い駐車場がこちらになります。
近いというより、上に立体駐車場として併設されているので雨の日でもアクセスは良好ですね!
詳細
・名称 タイムズひろめ市場
・所在地 高知県高知市帯屋町2丁目3
・台数 188台
・車両制限 全長5m、全幅1.9m、全高2.2m、重量2.5t
・営業時間 24時間入出庫可能
・料金 8:00~20:00 60分300円(最大料金なし)
20:00~8:00 最大料金400円
・地図 ひろめ市場の地図と同様(上記参照)
・公式HP https://times-info.net/P39-kochi/C201/park-detail-BUK0041732/
車中泊してみた
車中泊(仮眠)が出来るとの情報があり、翌日も早くに出発したいため、今晩はここで休ませていただくことにしました。
日中(8:00~20:00)は60分300円で最大料金がないため気を付けなけれないけませんが、夜間(20:00~8:00)は最大料金400円で利用が出来るので夜間だけ利用させて頂く身としては嬉しい料金設定です♪
また、24時間入出庫可能で全高2.2mと言うことはハイルーフでも可能な高さかと思いますので、物を積んでいなければ利用可能な立体駐車場になります。雨の日でも濡れないのは助かりますね!トイレも男女別ですので、気兼ねなく利用できます。
ただ、
土日祝日や連休になると、ひろめ市場は大変人気があり混み合う場所となっているので、店内の混雑(テーブル席が確保できない)だけでなく、駐車場も満車となる恐れがあることは頭に入れておいた方が良いと思われます。
実際に車中泊(仮眠)させて頂いて感じたことは、その日は空いていたため比較的静かだったということ。24時間入出庫可能なこともあり、夜間を通して出入りする車はあるため、音に敏感な人は気になるかもしれません。屋根があることはやはり安心感がありますね。ただ、そのデメリットとして、立体駐車場ということもありドアの開け閉めでも音が響きます。車中泊専用というわけではないので、特に夜間のマナーは気を付けたいところですね。トイレが24時間利用できるのも安心できるポイントとなりました。傾斜はあまり気にならなかったので、大丈夫だと記憶しています。もちろん駐車場内は禁煙(館内も)です。駐車場内、トイレとも清潔感があり快適でした♪
翌朝は次への目的地に向かって、早朝に出発しました。
まとめ
今回は、高知県の『ひろめ市場』にて気持ち的にも贅沢な晩酌をすることが出来ました。ランチでもディナーでもちょっと一杯ひっかけるにしても、満足出来る場所なのかなと思いました。
高知県と一言で言っても、どこで何を食べたら良いか分からない。
そんな時にはここ『ひろめ市場』に来れば間違いないですね!とにかく名物や旨いものが沢山あります。海鮮類だけでなく麺類もありますし、お酒の種類もここならではのものも多く取り揃えてあったので、初めて来た方でも、もう一度来たという方でも楽しめる場所という感じがしました。
正直なところを申しますと…
良いものだけあってお値段も良かったです。『≠安価な居酒屋』と言ったところでしょうか。ただ、味は美味しいので気持ち的には満足です♪特にカツオのたたきは旨い!高知に来たからには絶対外せない一品です。もし、徳島ラーメンとどちらが良いか?と言われたら…。もちろん両方食べますし食べた方が良いと勧めますね!笑
呑んだら絶対運転してはいけません。
なので、夜間最大料金のある駐車場はとても助かります。
車中泊専用の駐車場ではないので、あくまで次の旅への仮眠場所として、最低限のマナーと共に。これからも、『ひろめ市場』と言う名が続いていくことを願い、また『くるま旅』で四国を旅出来る日が来たら良いなと感じています。
そしたらきっと、
同じすだちビールで乾杯するかもしれません。