ふづきです。
子供の頃、頭が痛くなったり歯が痛むと、おばあちゃんが『ケロリン』という苦い粉の薬を飲ませてくれました。
薬売りのおじさんが、良く薬の補充に来てくれていたことを覚えています。
いつも家の棚に常備されている置き薬のことですが、当たり前のようにあるものだと思っていました。ですが、大人になってから、自分の家で置き薬なんて…、ドラッグストアで買った市販薬の残りやら、病院で処方された薬の残りくらいで…そもそも、今でも家まで薬を販売(補充)に来てくれたりするのでしょうか?
ふと、思い出したきっかけがこちらです。
そう、みんなが大好き『ケロリン桶』です!
内外製薬の鎮痛薬『ケロリン』の広告を桶で、という発想は素晴らしいなと思います。銭湯に行くと、必ずと言って良いほどケロリン桶がありますからね。(と言いつつ、銭湯に初めて行ったのは、社会人になってからなんですけどね。今は全然そんなことはないのですが、他人とお風呂を共有することが理解できなかったもので…はい、恥ずかしがり屋で、楽しみを人と共感できない時代がありました。)
雑に扱われても、蹴られても丈夫なことから『永久桶』とも呼ばれているそうで、モノを大事に末永く使う先人の心意気を感じます。
自分も、嫁のさつきもこの『ケロリン桶』の大ファンで、温泉巡りの旅をしている途中で、とある日帰り温泉施設で偶然見かけたので、迷わず購入しました!
どの角度から見ても素敵ですよね♪ 家のお風呂で活躍中です。
ケロリン桶の親子です。
嫁のさつきとお揃いです。だいぶ色褪せたり、リングが取れちゃったりしていますが、それでも可愛いですね♪
温泉旅で、地元の方々が大切にしている共同浴場に入るときに、洗剤やタオルと一緒に持っていこうと思い購入したのですが、お風呂に良くあるケロリン桶なので、備品と間違われて「あの人、持って帰った!」と思われるのも嫌なので、大事に家で鑑賞用とお風呂用で使い分けています。見てるだけでも癒されますよね。ケロリンという響きも、また心地良く聞こえます♪
温泉の成分によって、ケロリン桶の色が変わっていることがあります。場合によっては、それがケロリン桶であるのか、わからないくらい茶色く染まったものを見かけたこともあります。その場その場で、違う表情を見せるケロリン桶。温泉地に足を運んだ際の、楽しみの1つかもしれないですね。
そんな桶を見るたびに、おばあちゃんの優しさを思い出し、鎮痛薬ケロリンの味を思い出そうとする自分がいます。