ふづきです。
新たな年を迎え、
一歩前に踏み出すところからスタートしたい。
どんなご時世であっても、
楽しく一日一日を生きること。
それは何ら変わりのないモットー。
前を向いていれば、
些細なことに気付けたり、
くだらないことが楽しかったり、
陽の光が暖かいことを…。
当たり前なことが嬉しかったりしますからね♪
はじめに
<2020年12月上旬>
今の言葉だと「幸先詣」と言うのでしょうか。
ちょうどそのタイミングで出逢った場所となる、鹿児島県の霧島神宮。
歴史に全く詳しくないふづきと、御朱印集めにハマっている嫁のさつき。共通の楽しみでもある『温泉』を求めて初めて降り立ったこの地で、挨拶も兼ねて足を運んでおきたいと思っていました。
日本発祥の地?
霧島神宮に向かう商店街にあるロータリー。そこに突如、天狗のお面と共に『日本発祥の地霧島』と言う文字が目に飛び込みます。
ふづき「あれって何のことだと思う?」
さつき「なんだろうね…(無関心)」
当時はそれほど気にも掛けておらず、天狗の発祥の地だろうと勝手な憶測だけで済ませていました。しかし、これは少し違ったようで、歴史好きな人からしたらとても興味深い事実がありました。
難しい歴史の話は苦手なので、自分なりに簡単に噛み砕くと、
霧島神宮のあるこの場所は『天孫降臨の地』と云われ、天照大御神の孫にあたる瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)が祀られている。つまりどういうことか、日本の建国神話が始まったのがこの霧島だそうです。
では、なぜその文字と共に天狗の面が飾られているのか。
霧島の伝統芸能である霧島神楽で使われている面のようですが、瓊瓊杵尊の案内役とされる猿田彦命の顔に似ているとの話もありました。
歴史は苦手なので詳しくは分かりませんでしたが、興味のある方にはとても面白いスポットであることには違いないと思います!
霧島神宮
大鳥居
神社や神宮には鳥居は付き物ですが、鮮やかな朱色でこれほどの迫力を魅せられると、潜る前に立ち止まって少し離れて眺めてしまう。
大きさで与える印象って大分変わりますよね。凄いところに来たなって、そう思わさせます。
あし湯 霧島
大鳥居の手前には、温泉地ならではの足湯がありました。
辿り着いたのは夕方。12月ということもあり、足湯で温まりたいなと覗いてみると…
・名称 あし湯 霧島
・営業時間 10:00~17:00
・泉質 単純温泉
・泉温 40~45℃
・料金 無料
紅葉が浴槽の模様のように、華麗に足湯を飾っていました。
何か違和感を覚え、よく見て見ると…
お湯が止まっているのがわかります。
そうなんです。
ちょうど営業時間が終わった時間でした。
貸切の足湯にふたりでゆっくり入ろうなんて、甘かったですね。そりゃ誰もいないわけです。
されど、温泉の県であることだけは伝わってきました。神宮に温泉の足湯を提供できるなんて、ゆっくりと参拝して頂くためにもとても良いサービスだと思いました!境内を散策するのは、案外歩きますからね。次回来たときは行きと帰りに入りたい♪
境内を散策
柄杓を使わずとも、その作法は変わらず。手に水を直接受けるよう。このような場面ひとつから、気を付けていかなければなりませんね。
徳永蘇峰が詩詠されたと云われる五言絶句が刻まれている。
「君が代」にも出てくる『さざれ石』がありました。日本発祥の地であるため奉納されたようですが、調べて見ると意外と多くの神社や神宮であるようですね。たったひとつの小さな石が、長い年月をかけて大きな巌(いわお)となる…。何だか厳かでありながらも、パワーを貰えそうな力を秘めていそうです。
12月だと言うのに、紅葉美しい霧島神宮。
朱色とは、この紅葉の色を模したのではないかと思ってしまうほど、鳥居の色と同色に見えてしまう。足湯に入れずとも、この色を見るだけでも来た価値はあったのかもしれません。
閑散とした境内は、なぜかいつもよりも神聖な空気と言うか、背筋を伸ばしてしまうと言うか、良い意味での緊張感を漂わせます。この厳かな感じが、何だか心地良くも感じます。
御神木
御神木の樹齢は800年とも。高さ約37m。
工夫して撮らないと写真に納まりきらない。
先ほどの『さざれ石』もそうでしたが、何と表現したら良いかわかりませんが、神々しいですよね。800年もの間、数多の人々を見て、数えきれないほどの季節が巡って、今、何を思ってそこに立っているのか。たった数十年しか生きて来ていない自分がそう思うのはおこがましいことかもしれませんが、そこで見てきた風景に少し興味が湧いたのは紛れもない事実です。
本殿
装飾の素晴らしさから、西の日光とも呼ばれているそう。
建築や神社などには詳しくありませんが、見た目にも感じる素晴らしさは素人で無知な自分にも見て取ることが出来ます。言葉を失う美しさって、自然界のもの以外でもこうやって出逢ったりするものですね。ひとつひとつの細かさもそうですが、真っ先に飛び込んでくるのがこの色鮮やかさ。時代が変わっても、全く見劣りしないデザインや彩りは、余程先見の明がなければ出来ない高度な技術と閃きだと思います。
参拝以外にも…
似つかわしくないクオリティーのパネルですが、ここの紅葉や奥にある展望台からの眺望を求めて、ここに来たくなる気持ちはとてもわかります。温泉での療養がてらに、きっとふたりで燃えるような紅葉と夕陽の色をずっと眺めていたんだろうなと、思いを馳せていました。
言葉要らずに、静かに、ずっと眺めていたくなります。
時代が変わっても、変わらないものがここにはあるんでしょうね。参拝して澄んだ心に、染み渡るような柔らかい色と優しい風を身体いっぱいに取り込みました。
おわりに
嫁の御朱印帳に、
アマビエが仲間に加わりました。
心強いですが、
これに頼らずとも安心できる世の中になってほしいと切に願っています。
温泉めぐりの最中に出逢った霧島神宮。
日本発祥の地とも呼ばれる神々しい場所に、無知な自分たちが導かれたのは意味があってのことのなのか。この後、偶然にも「古事記は面白いから見た方が良い」と勧められたことがあり、霧島神宮と神話と古事記の不思議な繫がりを感じました。よく、偶然なんてない、という言葉を耳にしますが、人や言葉との繫がりを考えると「来るべくして来たのかな」と思うことも多々あったりします。
歴史や神社に全く詳しくない、ましてやこのような場所に興味すら抱いていなかった自分が、立ち寄ってみたいと思い、来て良かったと思うことに驚きで、また機会があれば来てもいいかなと(足湯はリベンジしたい)思うほどに。
はじまりはここから…
そんな場所が霧島神宮で良かったと。
次来る時までに、少しは歴史を勉強しておきたいと思ったのは言うまでもありません。