ふづきです。
桜の蕾が膨らみ始めてから、
白光に儚くも力強く咲き誇り。
その姿に何故だか勇気を貰う。
もう数十回と繰り返すこの光景を、
何度でも新鮮な気持ちで見惚れるその眼は、
実のところガラス玉なのかもしれないと。
気付けば緑の葉の綺麗さに、
また一年、知らず知らずの時を共に。
嫁と歩く何気ない散歩道が、
薄紅色の絨毯になり損ねたけれど、
握る手ほのかに温もり感じ。
陽射しに暑さを見つけたこの日から、
遠のく足を、少し前へと。
「思う」から「伝える」へ…。
はじめに
<2020年 12月>
羽を伸ばして旅がしたいと、非日常をどこかで求めているふづきとさつきです。
旅の計画を練るのも楽しみのひとつですが、リアルに勝るものはないですよね。今は思い起こしながら、いつかの機会(チャンス)まで出来ることをしていきたいと思っています。
それはさておき、
桜の咲く頃、思い出すのは鹿児島県の桜島。
自分たち夫婦の、共通の趣味で楽しみでもある温泉を探し求めてついにここまで辿り着きました。
あまり知られていない(かもしれない)小さくともとっても甘い果物を頬張りながら、延々と続く足湯と濃厚なお湯に、目の前の絶景を忘れてしまうほど。同じ時期に、スノボや車中泊で人気の雪猫さんがいらっしゃったようで、桜島での車中泊を楽しまれたそう。自分たちもいつか、自慢のぷちキャンカーを走らせて車中泊で満喫したいと思っています!
www.yukinekokeikatsu.com
車中泊を考えている方はこちらの記事をオススメします♪
桜島と言えば
桜島大根
鹿児島と言えば桜島大根。
種を蒔いたのは9月で、当時は12月…。3ヵ月でずいぶん立派に成長しましたね。世界一大きいと言われる大根を、現地の方々はどう召し上がっているのでしょうか。自分たちは、お土産屋さんで良く見かける桜色した漬物というイメージが強くあります。おでんに入れたら、それだけで鍋が一杯になってしまいそうですね。
桜島小みかん
世界で一番小さいであろうと言われているみかん。
あまり知られていない(自分たちは知りませんでした)名産品でしょう。写真では伝わりづらいですが、確かに小ぶりな印象があります。手の大きい男性が握ると隠れてしまうほど。世界一小さいかと言われたら…「みかん」というジャンルでは世界一なんだと思います!味は後ほど。
こちらの2つは、道の駅「桜島」火の島めぐみ館の敷地内にて日々の成長を見ることができます。収穫後の姿ではなく、実っているありのままを見ること。大切なことだと思っています。
・道の駅「桜島」火の島めぐみ館 公式サイト
▶http://www.megumikan.jp/
桜島溶岩なぎさ公園
なぜ溶岩なぎさ公園なのか。
その所以は、公園内から海(錦江湾)を眺めるとわかります。
周辺の様子
この錦江湾は、噴火によりマグマが流れ出たことにより出来たカルデラ(穴)に水が溜まって出来た湾であるため、見てわかるようにこの辺りは溶岩で造られている。噴火という力の強さは、計り知れないものなんだということを感じますね。
案内板からも、ここがとても広いことがわかります。レインボービーチや国民宿舎レインボー桜島などレインボー押しですが、それほど虹が綺麗に見えるのでしょうか?車中泊がてらに見ることができれば最高ですね♪さらには、錦江湾にはイルカが数百頭住んでいるとか。けれど運が良ければ出逢えるということは、相当な恥ずかしがり屋さんなのでしょうね。ふたりの目に映ることはありませんでした。また来てくださいと言うことだと信じています。
足湯
全貌を収めようとしてもあまりにも長すぎて収まらず。これほど長ければ、多くの利用者がいてもディスタンスが保てそうですね。国民宿舎レインボー桜島と同じ源泉を掛け流しているようで、とてもワクワクします♪
・利用時間 9:00~日没
・利用料 無料
・全長 約100m
・泉質 ナトリウム塩化物泉
・泉温 42℃程度(体感)
様子と雰囲気
場所によっては、錦江湾を眺めながら浸かることができるので、自分好みのスポットを選べるのは嬉しいポイントですね!これだけ長い足湯であるにも関わらず、ほぼ温度が一定に保たれているのは湯量が豊富な証拠。つまり新鮮な源泉が常に掛け流されているということですから、ありがたい限りです。
源泉とお湯加減
どこで入っても同じくらいの温度を保っているけれど、どこから源泉が出ているのだろう?と、覗き込んでみると橋桁の下からドボドボと源泉が流れ出ていました。視界を邪魔することなく、安全に掛け流している配慮、心配りを感じました。
お湯加減は42℃程ですが、12月の潮風は冷たく、ゆっくり浸かるにはちょっと防寒が必要かと。晴れた昼間ならちょうど良いかもしれません。お湯質は、冬場には嬉しい塩化物泉。じっくりと保温されるので、寒いけど芯は温まっている感じでまた旅を楽しめそうです♪
「こたつにみかん」ならぬ…
これがまた美味しいんです。
このみかんは、前々回記事の白浜温泉センターで購入した○○さんちのみかんですが、まさに桜島小みかん。小ぶりですが、とても甘く瑞々しい。あまり果物を好まない自分ですが、このみかんはペロリと頂きました!これからは、こたつにみかんならぬ、足湯にみかんですね♪
桜島溶岩なぎさ公園の敷地内にて、桜島小みかんが1袋100円にて無人販売されていました。これは完全に、足湯にみかんを推奨していますね!足を温めながら食べるみかんって、何だかホッとします。
桜島マグマ温泉
桜島溶岩なぎさ公園と駐車場を挟んだ先にあり、足湯を楽しむか全身でお湯を感じるか、選ぶことができます(どちらも同じ源泉を使用)。足湯で満足できなかった人にもオススメです。
詳細
・名称 桜島マグマ温泉
・所在地 鹿児島県鹿児島市桜島横山町1722-16
・TEL 099-293-2323
・営業時間 10:00~22:00(水曜のみ13:00~)
・料金 大人390円 小人150円
・貸切風呂 有(1時間1100円)※バリアフリー
・泉質 ナトリウム塩化物泉
・泉温 51.4℃
・補足 源泉温度が高いため加水あり
・公式サイト
▶https://www.qkamura-s.com/sakurajima/onsen/
内観
いかにも公の施設と言った雰囲気。白浜温泉センターもそうだったように、公民館や体育館を連想させるような雰囲気すら感じる。果たして、この雰囲気からどんな温泉が待ち受けているのか、とても期待します。
貸切風呂
貸切風呂は全面バリアフリーとなっていて、背もたれのあるシャワーチェアーだけでなく、トイレや浴室内にも手すりが多く設置されている。ご高齢の方でも安心して入れる優しさを感じます。やっぱり、いくつになっても温泉は楽しみたいですからね♪
バリアフリー
介助が必要な方でも、足元が少し不安な方でも安心して利用できる造りになっていました。家族みんなで、不便なく温泉を満喫できそうですね!
浴室内の様子
シャワーとカランに、馬油シャンプーやコンディショナー、ボディーソープが備え付けられている洗い場が2つ。濃厚そうなお湯の張られた3人程入れそうな浴槽から溢れ出るお湯、そして囲むような手すり。お湯の動線上には、濃さを物語る温泉成分がこびり付いているのがわかります。入らずともいいお湯だろうなと、アピールしてくるのが伝わってきます。
お湯に浸かる
ああ、足湯よりみかんより温泉だな…
足湯の時よりも、空間に留まるせいか塩生臭さが鼻に残るような、濃い塩化物泉というのが目だけでなく鼻や舌にも伝わってくる。源泉の温度は高いものの、浴槽内は42~44℃位の適温。それ以上に保温効果が強いため、適度に時間を置いて休憩しないと逆上せそうになる。そんな時に…
フロントにて購入した温泉水。良質な温泉に入って、休憩がてらに温泉水を補給する。温泉三昧の至福なひととき。しかも、温泉好きな嫁と、温泉談議で盛り上がりながら、贅沢な1時間。これ以上ない贅沢ですね♪
財宝 天然アルカリ温泉水 財寶温泉 2L×6本 ミネラルウォーター 軟水
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おわりに
桜島は、悪く言えば何にもない島なのかもしれません。
けれど、何にもないからこそ見えてくる当たり前の良さ、ありのままの凄さを、そこで過ごせば過ごすほど実感してくる気がします。島で普通にある大根やみかんが、実は世界一だったり。昔から共存してきた火山が観光名所だったり、その恩恵を受けた作物、温泉、カルデラ等の環境そのものが、島の人たちを助け、そこに生きるイルカなどの動植物を生かしているんだろうなと。その魅力に惹かれ、ふらっと足を運んでくる自分たちのような旅人を、温かく迎え入れてくれる懐の深さが当たり前に備わっている。当たり前を当たり前に出来ること、当たり前にできる人って、やはり凄いことなんだなと改めて感じさせられました。
桜の咲く頃、そして散る季節を迎える頃。
桜島へ足を運び、その自然や濃厚な温泉に出逢えたことを思い出し、今度は自慢のぷちキャンカーでいつかまたその地へ向かいたいなと再訪を願う。そんな出会いの季節を迎えることとなりました。