ふづきです。
さつき「どこに行こうか?」
唐突に、話が始まります。
ふづき「ん~、久々に山梨とか行ってみる?」
さつき「いいね!そうしよう!」
いつも旅は突然始まります。
目的は温泉。
出来れば共同浴場のような地元民に愛された温泉、湯治場、銭湯があれば大満足なふたり。そのためだけに、お金は惜しむけど時間は惜しまない!仕事や日常に疲れたら、旅に出る。そんな夫婦ふたりの日常のひと時。
はじめに
3月某日、ふと思い立っての車旅。高速嫌いで冬の雪道がめっぽう苦手なふづきと、高速で時短はもちろんのことスタッドレスで4駆ならどこでも平気じゃん♪のさつき。運転は、なぜかハンドルを譲らないふづき。下道をのんびり、道の駅で休憩しながらの旅を好みます。今回は、最終目的地は長野県の共同浴場。途中の山梨(全然途中じゃないけれど、行きたいと思ったらそこで途中下車)でふらっと立ち寄った、甲府の銭湯の話となります。
まずは道の駅で休憩
「甲州街道」と呼ばれる国道20号沿いにあります。
ちょうど日陰になっているので、とにかく寒い。車から降りた人が口を揃えて「寒い」と言ってしまうほど。トイレ休憩を済ませ、これからの長旅に備えます。旅は何が起きるかわかりませんから、トイレは行けるときに行っておくのが鉄則ですね。
山梨県は山が多くて広い。盆地なので寒くて暑い。けれど、風景とくに夜景が綺麗ですね。夜車で走ると、よそ見したくなるきらびやかな夜景に目を奪われるので注意ですね。見所は沢山ありますし、温泉地も多くあります。フルーツ好き、ワイン好きにも楽しめる場所かもしれません。
先に説明モール泉とは
www.fuzuki-satuki.com
気になった方は、こちら↑もご覧下さい。
モールとは、ドイツ語で亜炭などを含む泥炭 (Moor) のこと。北海道十勝支庁(現・十勝総合振興局)管内音更町の十勝川温泉で20世紀初頭に名付けられた。石炭の形成途上であり炭化が進んでいない泥炭や亜炭層から源泉を汲み上げるため、植物起源の有機質を多く含み、肌に触れるとツルツルとした感触があるのが特徴だが、効能としては認められていない。湯色は飴 - コーラ色を呈し、黒湯(褐色湯)のように透明度が極めて低い湯もある。日本国内ではモール泉の名は一般的ではないため、一般への分かりやすい解説として「後数万年経てば石油に代わる温泉」や「石油になる一歩手前の温泉」と表現されることがある。
※モール泉 - Wikipedia より引用
効能としては認められていませんが、こんなコーラみたいな色して何にもないわけがありません。以前入らせて頂いた仙道温泉では、そこまで鼻につくような匂いはなく、ヌルヌルと言うか、良く温まり湯上がりスベスベになる印象があります。きっと、良い効能があるに違いありません。自然の恵みを感じました。なので、今回も期待に胸膨らみます。
新遊亀温泉に到着
着いた頃には地元民のお風呂タイムになっていました。駐車場が満車で、しばらく待たせてもらい、無事に停めさせてもらうことができました。
昔ながらの銭湯…味があって良いですね!この賑わいが、長年愛されてきた証拠ですね。内装や浴槽が撮影できなかったので、外観をお楽しみ下さい。
日帰り入浴と温泉の詳細
・営業時間 平日14:00~22:00 日曜日7:00~22:00
・定休日 木曜日
・料金 大人430円
・源泉名 遊亀温泉
・泉質 ナトリウムー炭酸水素塩・塩化物泉
・pH 8.0
・泉温 45.2℃
・その他① 男女別内湯のみ(熱湯×1、温湯×2)
・その他② 源泉かけ流し(シャワー、カランも温泉使用)
・その他③ ロッカーは鍵付き(無料)
・その他④ 洗い場多くあるが、備え付けのシャンプー等なし。
地図はこちらから↓
※Googleマップより
有限会社遊亀不動産さんの温泉事業の一環のようです。
http://www.yuukifudousan.com/publics/index/9/
※温泉の写真や効能等は、遊亀不動産さんの公式ホームページより参照できます。
温泉に入ってみて
※新遊亀温泉 - 甲府|ニフティ温泉より写真をお借りしています。
男女別の入り口を入ると、番頭さんを境に男湯、女湯と分かれています。
脱衣所は広く、鍵付きの無料ロッカーもあります。
シャンプー等は持参し、浴室へ。
シャワーを出すと、「ん?」と感じるヌルヌル感。すぐにわかる温泉シャワー。カランからも温泉が出てきます。新鮮な温泉を独り占めとは贅沢ですね。浴槽は3つ。ライオンの口から湧き出る源泉は琥珀色。ドバドバと溢れ出るほどかけ流しです。源泉の出ている浴槽が一番熱く、体感は44℃程。そこから温泉を経由している浴槽が一番広く、体感42℃程。入ると黄金色に輝く湯色が見て取れます。隣接して浴槽がもう1つ。ライオンの口とは別に、ドバドバと源泉と温めの水?も別口から出ています。一番温く、体感40~41℃程。長くゆっくり入るなら、ここの浴槽なのでしょうか。地元の方は、この浴槽に多く入られています。自分は熱い湯が好きなので、ライオンの横に肩まで浸かります。「あ~、いい湯だな~」心の声が源泉のように溢れ出ます。風が抜けない構造のため、熱気がこもりやすく、油断すると逆上せそうになるため注意が必要です。適度に、お湯から上がり、シャワーで身体を冷まし、クールダウンしてからまた熱湯に浸かるの繰り返し。お湯はキシキシ感がなく軟らかい。黒い湯花のようなものも見える。顎まで湯に浸かりながら、洗い場を眺め、銭湯あるあるのケロリン桶をぼーっと見つめる。これもまた贅沢ですね。ホント良く身体が温まるお湯で、湯上りはしばらくポカポカしてます。
さつき「すごかったね!スベスベだよ!」
ふづき「ホント、スベスベだね!逆上せるくらい温まったね!」
3月の夜風が気持ち良く感じる、琥珀色のモール泉。素晴らしいですね!
まとめ
山梨県へは何度か足を運び、湯めぐりを楽しんだことはありましたが、覚えている限りでは、透明、ヌルヌル、泡がついたり、とにかく熱かったり、逆に温すぎる温泉だったり、放射能泉だったり、色々ありましたが、琥珀色のモール泉は初めてだったのでテンションが上がりましたし、だからこそ地元の方々に守られているんだなと感じるお湯に入ることができ、嬉しく思いました。
甲府と言うと、一見都会のようなイメージがありますが、少し中に入ると住宅街の路地となり、車1台がやっと通れるような地元道ばかり。そんな通りにひっそりと、けれどずっしりと腰を据えて構えている新遊亀温泉と言う名の銭湯が、ここにはありました。
時代と共に経営という面で料金は上がってきてはいるけれども、今も昔も変わらない、源泉かけ流しの黄金色の温泉が湧き出ています。
大切な人と夜景を観るついでに。
ワインを飲み比べて、酔い覚ましに夜風に吹かれてからの一湯を。
新遊亀温泉に入って、お土産話と信玄餅でもいかがでしょうか?
きっと、お腹も心も満たされることと思います。
ふらっと、山梨甲府へ湯めぐり銭湯旅。
また来ます。
山梨県の秘湯「奈良田の里温泉」へ
www.fuzuki-satuki.com
福島県のひなびた銭湯「月光温泉」
www.fuzuki-satuki.com
銭湯にはケロリン桶が似合いますよね♪
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